アドラー心理学を実践する順番【5つのチェックポイント】

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    今日のテーマ

    アドラー心理学を実践する流れ

    目次

    5つのチェックポイント

    さぁ、今日は新年一発目よ。

    気持ちを新たに、アドラー心理学を実践する上で、おさらいやガイドとなる内容を話すわね。

    ふむ、心機一転ってわけだな。
    おさらいやガイドってのは、具体的にはどんな内容なんだ?

    日々の行動をさっと振り返られるチェックポイントよ。

    忘れないように【5つの行動】に絞って、その順番を示すから、自身の行動の進捗チェックに使って欲しいわ。

    行動の順番か。これが出来てたら次はこれ、みたいな感じか?

    そうそう。さっそく一つ目のチェックポイントに進むわね。

    他人への関心を持っているか?

    一つ目のチェックポイントはこれよ。
    「他人への関心を持っているか?」

    ‥‥他人への関心‥‥

    これが無かったら、アドラー心理学どころか、他人との関係がそもそも生まれないわ。

    嫌われる勇気の中にも話があったわ。

    自己への執着を、他者への関心に切り替えるってね。

    承認欲求に振り回されて、自分中心でしか他人を見られない。

    そんな「自己への執着」を手放す。

    ふむ、なんとなく覚えてるぜ。

    たしか、他人からどう思われるかばかり気にする人は、 他人を意識してるようだけど、実は自分にしか興味が無いって話だったな。

    そうね。他者への関心があるように見えるのは、自分の評判を気にしているからよ。

    他人に関心があるんじゃない。自分の評判にしか関心を向けていない。

    そんな自己への執着を捨てて、他人に関心を向ける。

    それが対人関係のスタートライン‥‥

    その通り。魔理沙が男子を好きになった時、相手のことを知りたい!って思うでしょ?

    それが「他者への関心」よ。

    うまくいかない人間関係の奥底には、必ずこの問題が存在するのよ。

    「他者への関心を失っている」という問題がね。

    好きな人に興味を持つのは当たり前だと思うが‥‥

    世の中そんな相手ばかりじゃないぜ。
    嫌いな人だってたくさんいるはずだ。

    そうね。嫌いな相手は避けようとするわよね。

    でも避けてちゃ関係は改善しないわ。
    なんとか近づかないと。

    関心を持てない相手に、どうやって近づけって言うんだ?

    他人との関係には関心が必要なんだから、無いなら「寄せる」しかないわ。

    自らの意思で関心を向ける・寄せる。

    特に相手の「関心事」に注目するの。
    相手を知る一番の手がかりだわ。

    他者の関心事に関心を寄せる‥‥?

    第一のチェックポイントを通過するには、どうしても必要な行動よ。

    他者の関心事に関心を寄せる。

    相手が興味を持っていることに注目して、それを知る努力をする。

    まずは相手のことを「知らない」と、対人関係は進んでいかないのよ。

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    他人を尊敬できているか?

    次にチェックするのはこれよ。
    「他人を尊敬できているか?」

    他人への関心の次は「尊敬」か。
    これって具体的にどんな行動だっけ?

    一言でいえば、
    「他人の行動や考え方を受け入れる」
    って感じね。

    他人に関心を向けたとしても、相手を批判してちゃ良い関係を築けないわ。

    いろんな他人とうまくやるには、どんな価値観でも批判せず、受け入れる態度が必要よ。

    ふむ。たしかに、自分を批判してくる人と仲良くなろうとは思わないぜ。

    でもこれって難しくないか?

    今言ったように、自分を批判してくる人なんて近づきたくもない‥‥ けど近づけって事だろ?

    そうね、とても難しい行動だわ。
    でもやらないといけない。
    受け入れて先に進まないといけない。

    自分と違う価値観を受け入れられないのは、「自分が正しい」という思いに捕らわれているからよ。

    人と人との関係に、正しいや間違いを持ち込んではいけないわ。

    人は皆それぞれの人生を歩んでいる。

    人生が違えば、生き方も違ってくる。

    生き方が違えば、行動や考え方も違ってくる。

    みんな違う人生を歩んでいるんだから、選ぶ生き方も違うし、行動や考え方も違っていて当然‥‥

    そう。正しいも間違ってるもないの。

    自分と他人は、ただ違うだけであって、そこには正否も勝ち負けも存在しないわ。

    みんな自分らしく生きているだけよ。
    だから尊重しないといけないわ。

    批判せず、「そのひとらしさ」を受け入れるのよ。

    ふむ、まぁそうなんだろうがな。

    自分と「違う」相手と仲良くなるんだから、自分との「違い」は受け入れないといけないな。

    尊敬の大切さはわかるが‥‥でも改めて、難しい行動だなって思うぜ‥‥

    どうしても他人が受け入れられない人に、アドラー心理学では2つの手段が用意されているわ。

    課題の分離共感よ。

    ここではその2つには触れないけど、尊敬ができてない人は見直した方がいいわね。

    対人関係の出発点・課題の分離。
    他人の人生を想像する共感。

    尊敬できない人は見直すべき行動‥‥

    そうね。関連記事は下に貼るわね。

    ありのままの自分を受け入れているか?

    3つ目のチェックポイントはこれよ。
    ありのままの自分を
    受け入れているか?

    いわゆる「自己受容」ってやつだな。
    なんとなくは覚えてるんだぜ。

    他人より劣っている自分を、素直に受け入れるんだよな?

    そうそう。他人より劣っていても、逃げずに、強がらずに、素直にそのまま受け入れるのよ。

    いいわけして努力から逃げたり、強がって弱い自分を隠したり、そんなことをしていては人生が停滞してしまう。

    まずは自分の「現在地」をハッキリ見直すんだぜ。

    テストの点数が下がっても、年収が下がっても、今の自分を受け入れて再出発すればいいんだ。

    この先のチェックポイントに進むには、他人を「仲間」だと思う必要があるわ。

    そのためには競争してはいけない。

    意識を競争から「協力」に変えないといけない。

    他人と協力するには「対等な関係」を築かないといけない。

    他人と対等な関係。
    「横の関係」ってやつだな。

    よく覚えててくれたわ。

    他人と対等な「横の関係」を作らないと、協力関係も築けないし、仲間とも思えない。

    仲間づくりを邪魔する諸悪の根源は、「他人と競争すること」なのよ。

    ‥‥競争をやめて協力する‥‥
    そして仲間となる‥‥

    ありのままの自分を受け入れるってのは、競争から抜け出すってことになるのかな?

    おっしゃる通りね。

    他人と比較することを一旦やめて、ありのままの自分を再認識するのが自己受容よ。

    「他人と比べて自分はどうか?」
    ではなく、

    「自分はどうありたいのか?」
    という視点で生き方を見つめ直す。

    他人じゃなくて「理想の自分」と競争するんだな。

    ‥‥これも難しい行動だよな‥‥

    そうね。自己受容も難しい行動だわ。

    実践するために必要なものを2つ示すわね。

    「肯定的なあきらめ」
    「普通であることの勇気」


    「肯定的なあきらめ」とは、何かを失っても前向きに一旦あきらめること。

    「普通であることの勇気」とは、特別な存在を目指すのではなく、普通の人間である自分を認めること。

    どちらも自己受容には欠かせないわ。

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    無条件に他人を信頼しているか?

    4つ目のチェックポイントはこれよ。
    「無条件に他人を信頼しているか?」

    いわゆる他者信頼と呼ばれる行動ね。

    自己受容に引き続き、他人と仲間になるために必要な行動だわ。

    4つ目は他者信頼か。
    他人と仲間になるのって、そんなに大切なことなのか?

    もちろんよ。他人を仲間だと思えてなかったら、最後のチェックポイントには進めないわ。

    そうなのか?
    さっきは競争はダメって言ってたが、次は何が必要なんだ?

    他人と仲間になりたかったら、
    疑ってちゃいけない。
    信じないといけない。

    信じるとは期待すること‥‥

    ‥‥協力しあう仲間になってくれることを期待する‥‥

    協力してくれって頼み続けるのか?

    ふふ、それも悪くないけどね。
    もうちょっと相手のためにならないといけないわ。

    協力して欲しいんだから、まずはこちらから協力するのよ。

    相手の人生の役に立つように、協力や援助をしていきましょう。

    協力や援助‥‥

    相手らしい人生をサポートするのよ。

    「尊敬」が出来ていれば、それが可能なはずだわ。

    「尊敬」とは、相手らしい人生を尊重する態度。

    その態度のままに、相手らしい人生を応援すればいいのよ。

    なるほど、尊敬を行動で表すんだな?
    相手らしい人生を応援して、サポートする。

    まずは相手の人生に協力するの。
    相手からの協力を期待するのはそれからね。

    他人を尊敬する態度を身につけていれば、どんな人の人生も大切にできるから、無条件に他人を信じられるわ。

    ふむ。 尊敬には誰が正しいとか偉いとか無いもんな。

    相手が子供でも、社長でも、分け隔てなく接するから無条件ってわけだ。

    いつか協力してくれることを期待して、相手を尊敬し続けるのよ。

    ダメでもあきらめずに期待し続ける。
    相手らしい人生を応援し続ける。


    そして他人と仲間になれたら、ようやく最後のステップに進めるわ。

    見返りを求めず
    他人に貢献しているか?

    やっと最後のチェックポイントね。
    見返りを求めず
    他人に貢献しているか?

    これは「他者貢献」だな。
    人間の幸せに直結する重要な行動だ。

    他人の役に立とうとする他者貢献は、「貢献感」を一番直接的に得られる行動だわ。

    アドラー心理学では「幸せ=貢献感」だと考える。

    他人に貢献すれば幸せになれる。

    徹底的に社会的な生き物である人間は、貢献感を得ることで、共同体の中に「居場所」を感じるんだぜ。

    人間は群れから排除されたら生きていけなかった。

    だから「共同体の中に居場所がある」ということは、人間の根本的な幸福感につながる。

    そう、共同体に貢献することで、自分の居場所を確保するのよ。

    ここまではわかりやすい話なんだけど、難しいのは「見返りを求めない」という点ね。

    世の中にある、ほとんどの貢献は、見返りを求めるものよ。

    感謝されなかったり、報酬が少なかったりしたら、バカバカしくなってすぐやめてしまう。

    まぁそうだろうな。
    相手のために何かをして、ノーリアクションでも大丈夫な人なんてなかなかいないぜ。

    他人への貢献を続けるには、見返りを求めてはいけないわ。

    「見返りを期待しない貢献」
    続けられる他者貢献とはこれの事よ。

    それは自己犠牲とは違うんだよな?

    そこは重要なポイントね。

    アドラーは自己犠牲を否定したわ。

    続かないし、自分の幸せが後回しになっちゃうからね。

    見返りを期待しない、
    自己犠牲にもならない貢献。

    難しい問題だぜ。

    そうね。そんな難しい貢献に必要なのが、自己受容と他者信頼なのよ。

    魔理沙にも、見返りを求めず貢献できる相手っているわよね?

    んん?? わたしにか?
    ‥‥家族とか親友とかか?

    そうね。
    わかりやすく言い直せば「仲間」ね。

    協力し合える関係である「仲間」になら、水臭い見返りなんて求めずに貢献できるわ。

    なるほど‥‥
    だから他人を仲間だと思えることは大事なんだな。

    相手が「仲間」なら、見返りを求めず貢献できる。

    仲間だと思うためには、自己受容と他者信頼が必要。

    そういうことね。
    自己受容で、他人と敵対する競争から抜け出して、他者信頼で、仲間になってくれるように働きかけるの。

    そういった「受容・信頼」を経て、みんなと仲間になることで、見返りを期待しない貢献が実現するわ。

    ふむ、それで全てのチェックポイントをクリアだな。

    関心・尊敬・受容・信頼・貢献

    なかなか大変だが、一つもおろそかに出来ないっぽいぜ。

    今日のまとめ

    5つのチェックポイントをおさらいするわね。

    他人への関心を持っているか
    他人を尊敬できているか
    ありのままの自分を受け入れているか
    無条件に他人を信頼しているか
    見返りを求めず他人に貢献しているか


    本当はもっとたくさんチェックすべきことがあるけど、多すぎたら出来ないからね。

    この5つが現実的だと思うわ。

    そうだな。チェックしてみて、出来てないと思ったら関連することを見直せばいいんだぜ。

    うん、そうね。
    それが出来るように、関連記事へのリンクは最後に貼っておくわね。

    やるべきことはたくさんあるわ。
    前向きに生きられるように、ちょっとずつでも実践していきましょう。

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