アドラー心理学⑨「横の関係」で生きるひとは他人と対等につきあう

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    今日のテーマ

    今日のテーマは、他人と対等に付き合うための『テクニック』よ。

    アドラー心理学では、他人を自分より上や下に見ず、対等に向き合うことを目指すわ。

    そうだったな。
    見下したり服従したりせず、対等な関係って理想なんだぜ。

    そうよね。
    まずは前回のおさらいをしましょう。

    『課題の分離』をすれば、複雑に絡み合った対人関係も、わかりやすく解きほぐされてリセットされる。

    だけど、それだけだと、他人との距離が出来たままになる。

    課題を分離した後、どうやって他人と関わっていくのか‥‥?

    その答えが『他人との間に横の関係を作る』という事だったわね。

    そうだな。横の関係を築くことが出来れば、アドラー心理学の最終目標、

    『共同体感覚』を身に付けることにつながるって言ってたんだぜ。

    social interest

    その通りね。理屈っぽい話が続いてるから、今日はわかりやすく具体的なテクニックを話すわ。

    いいな、それ。
    手っ取り早く教えるんだぜ。

    共感というテクニック

    今日からでも出来る、横の関係を作るテクニックはこれよ。

    『相手の立場で考える』

    よく聞く言葉だが、もうちょっと具体的に教えてくれないか?

    もちろんよ。
    具体的な行動はこんな感じよ。

    自分と相手の立場を入れ替えたら、自分はどう思ったり、感じたり、考えたりするのか?

    こんな想像をするのが「相手の立場で考える」という行動ね。

    なんか思ってたより簡単そうだな。
    そんな事で『横の関係』を作れてしまうのか?

    ふふ。今日の話を最後まで聞いても同じことが言えるかしらね。

    なんだ、今日はえらく挑戦的だな。
    とりあえず最後まで聞いてみるぜ。

    相手の立場で考える、というのは、『共感』というテクニックなの。

    アドラーの言葉を引用すると、

    『他者の目で見て、他者の耳で聞いて、他者の心で感じる』ということになるわ。

    ‥‥自分が相手の、目と耳と心を持っていたらどうするか? って想像するのか?

    そう。わかりにくかったら、こんなふうに考えるといいわ。

    『自分が相手の立場だったら、自分も相手と、同じ行動をしてしまうんじゃないか?』

    こんな『自分への問いかけ』を忘れないようにするのよ。

    ふむ。相手の立場を理解しようとする、自分への問いかけって感じだな。

    他人のする事や言う事が、気に食わなかったり、ムカついたりしたら、この自分への問いかけをやってみるのよ。

    なんかハードルが上がってきたな‥‥

    でしょうね。
    そんな簡単には、他人と立場を入れ替えて考えるなんて出来ないわ。

    他人に腹を立てたり、気に食わなかったりするってことは、

    自分が正しい。相手が間違ってる。

    そんな決めつけをしている証拠なの。

    ・・・

    前回に話したわね。

    『自分が正しい』と思った瞬間に、相手の課題への介入が始まる。

    相手の課題に踏み込まないために、まずは相手のことを自分のことのように考えるんだな?

    そう。これは相手を敬う行為よ。

    「私はあなたの敵じゃない」ということを相手に伝える行為だわ。

    うん。たしかにそうかもな。

    自分のことを理解しようとしてくれる人は敵じゃないぜ。

    そういう人の言うことなら、反対意見でも素直に聞けるかも知れないな。

    私もそう思うわ。

    そうやって、相手のことを考えてみると、自分がいかに、相手のことを知らないか気付くんじゃない?

    ‥‥ふーむ。嫌いな友達のことを想像してみたが、うまくいかないな。

    うまく想像できないみたいね。
    それは相手のことを、知らなさすぎなんでしょうね。

    ここで考えてみて欲しいわ。

    『明日はナポレオンとして行動せよ』

    急にこんな指令が下されたら、魔理沙はどうする?

    ナポレオンに共感してみる

    ん? ナポレオンって、あの冬将軍に負けたナポレオンか?

    そう。もしそんな強制的な指令が下されたらどうする?

    わたしは歴史の授業が大嫌いだったんだぜ。

    ナポレオンなんて『フランス人』って事と、『ロシアの冬の寒さに負けた事』ぐらいしか知らないな。

    実はわたしも詳しくないけどね。

    あっ!あと皇帝だったな。
    馬に乗ってる絵を覚えてるぜ。

    じゃあ明日の魔理沙は、どんなナポレオンになるのかしら?

    馬に乗って、フランス人の皇帝を気取って、寒そうにしてるしかないな‥‥

    ふふ! それじゃあ、冬に薄着で馬に乗ってる、ただのフランスかぶれの日本人ね。

    霊夢がやったって似たようなもんだろ。誰もナポレオンだなんて思ってくれないぜ。

    まぁそうね。わたしがやったって似たようなものだわ。

    この例は半分冗談だけど、ナポレオンとして行動せよと言われて、最初に魔理沙が気にしたのは、

    ナポレオンのことを『知らない』ということだったわね。

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    まずは相手を知る

    そうだな。
    知らなかったらどうしようもないぜ。

    知らない人は、想像できない。

    そうなるわよね。

    『相手の立場で考える』という行動も、それと同じなの。

    まずは相手を知らないと話が始まらないのよ。

    そうか‥‥
    私が、嫌いな友達のことを想像できないのも、『知らない』んだから当然なんだな‥‥

    そう。繰り返すけど、知らない人は想像できない。

    じゃあ、相手の立場で考えるには、どんな事を知らないといけないんだ?

    それは理想を言えば切りの無い話よ。

    家族構成や、育てられ方。
    趣味や恋愛経験。悩みや劣等感‥‥


    他人のことを深く理解しようと思ったら、知るべきことは沢山あるわ。

    まぁそうか。これを知っとけばいい、という簡単な話じゃないよな。

    そうね。簡単に言えば、『相手の人生を知る』ということになるからね。

    真剣にやろうと思ったら、心理カウンセラーのような行動になるはずよ。

    そんなこと私には出来ないぜ。
    みんなに質問しまくるなんて‥‥

    あくまで理想の話よ。他人のすべてを知ることなんて出来ないわ。

    でも、『今よりもたくさん知る』ということは出来るはずだわ。

    少しずつでもいいから、相手のことを知ろうとするべきね。

    そうだな。
    完璧に知ることは無理でも、今よりたくさん知ることは出来るはずだ。

    大切なのは、相手の人生に興味を持つことなのよ。

    同級生や同僚に『共感』しやすいのは、年齢が近いから、同じような経験をしているからだわ。

    相手のことを自分に置き換えて想像しやすい。

    自分が思うことは、相手も思うんじゃないか?ってね。

    そりゃそうだな。何十歳も違ったら、その人の人生をリアルに想像するのは難しいぜ。

    自分と近しい『対等な存在』だと、共感しやすいのかも知れないな。

    その通りね。

    もう少し考えを深めると、共感というのは、相手を対等な人間として扱う行為なの。

    共感なんか出来ない、したくない‥‥
    そういう人間関係は『縦の関係』よ。

    見下したり、完全に服従してしまったら、共感なんて出来ないのよ。

    相手が自分と同じ価値を持つ
    対等な存在だと認めて
    関係を深めていく

    対等な関係とは、つまり横の関係よ。

    なるほど。話が戻ってきたな。

    相手を自分と対等な存在だと思い、近づいていくのが横の関係だったな。

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    横の関係を作る流れ

    相手と横の関係を作るためには、まずは相手に共感できないといけない。

    そして共感するためには、まずは相手のことを知る必要があるって事ね。

    これは相手が誰であっても、子供でも総理大臣でも同じことなのよ。

    まずは相手を知る。
    そして共感する。

    そうすれば相手の課題に介入せずに、関係を深められるんだな。

    子供も大人も、同級生も先生も、部下も社長も、気持ちの上では、みんな平等に接していく‥‥

    そう。課題の分離をして人間関係をスッキリさせたら、その後にやるのは、相手を知り、共感する。

    共感は具体的に言うと‥‥

    自分と相手の立場を入れ替えたら、自分はどう思ったり、考えたりするのか想像する。

    相手の行動や言動に不満を感じたら、それは「自分が正しい」と思い込んでいる証拠。

    「自分が相手の立場だったら、自分も相手と、同じ行動をしてしまうんじゃないか?」

    この自分への問いかけを忘れない。

    何回も言わなくてもわかるんだぜ。

    まぁ、その通りね。

    そして共感するには、相手のことを知る必要があるってことよ。

    大切な人や、自分を困らせるような、身近な人から始めるといいんじゃないかしら。

    大切な相手なら「知りたい」と思うからなんの苦労もなく出来そうだ。

    だがな、自分を困らせるような相手に共感するのは難しい気がするぜ。

    そうかもしれない。

    でもね、そういう人間関係を乗り越えることが出来たら、自分らしく、悩みの少ない人生を送れるのよ。

    そういう相手にこそ共感しないといけないんだわ。

    私の嫌いな先輩が、まさにそんな人なんだぜ。

    そんなの先輩が先にやれって話だ。

    どうして年下の私が、先に共感してあげないといけないんだよ。

    してあげるっていう発想は、横の関係を作れていないから出てくるのよ。

    他人に期待しちゃいけないわ。まずは自分から行動しないとね。

    ‥‥はぁ。
    めんどくさいんだぜ。

    ふふ。『良い先輩』がいないんだったら、自分がその『良い先輩』になるしかないのよ。

    魔理沙の後輩は幸せね。

    まぁ‥‥
    そういうことになるのかな。
    言いたいことはわかるんだぜ。

    今日の話はここまでにしておいて、次回は横の関係を築くことを邪魔する『縦の関係』について話すわ。

    世の中のほとんどの人が横じゃなく縦で生きてしまっているからね。

    そのデメリットを伝えるわよ。

    次回に進みます

    嫌われる勇気の徹底解説

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