ニーチェとアドラー③ルサンチマンは劣等感?超人を目指す方法とは?

    今日のテーマ

    人生を楽しむ超人を目指す

    貧乏で困っている人は、リッチな人を見た時に『羨ましい』と感じるでしょう。

    それは憧れの感情で「あんなふうになりたい」と前向きに努力する原動力になります。

    しかし人間は弱い生き物です。

    憧れの感情は、いつしか恨みや妬みなどの感情に変化して、相手を悪く思うようになります。

    何か悪いことをして大金を稼いだんだ
    他人を犠牲にしても平気なやつだ
    運がいいだけなのに偉そうにしている

    可哀そうな自分を守るために、自分より恵まれた人を悪者に仕立て上げようとします。

    このような感情が『ルサンチマン』です。

    弱者の恨み・妬み・負け惜しみです。
    強者に対する劣等感です。

    ルサンチマンを劣等感と捉えて、前向きな対処法を探るのが今日のテーマです。

    最終的には、ニヒリズムを克服して人生を楽しむ『超人』への道を紹介します。

    今日の結論

    こじれた劣等感がルサンチマン

    劣等感を素直に受け入れて
    自分の成長に価値を見いだそう


    成長して、自立できれば
    人生を楽しむ『超人』になれる

    目次

    末人・超人のおさらい

    ニーチェの哲学も今日が最終回よ。

    ルサンチマン・奴隷道徳・超人の解説で締め括るわ。

    もともとは『前向きに生きる方法』を教えてくれるって話だったよな。

    この3つを理解すれば、絶望のニヒリズムから抜け出して、前向きに生きられるって事か?

    そうね。これがニーチェの全てではないけれど、わかりやすい最短ルートって感じかしら。

    なるほど。
    哲学なんて、やり出したら切りがなさそうだから最短で頼むんだぜ。

    ふふ。了解よ魔理沙。

    『価値観・ニヒリズム』
    前回までにこの2つを解説したけど、理解できてるかしら?

    ふむ‥‥ 大筋はな。

    最終的には、人生を楽しむ『超人』を目指そうという結論だったはずだ。

    そうね。軽くおさらいするわよ。

    ニーチェは、ニヒリズムに陥って、無気力になった人を『末人』と呼び、

    それに対して、自分の人生に価値を見出し、上昇志向で生きる人を『超人』と呼んだわ。

    いろんな物事の価値が失われた現代社会では、どうしても目標を失って、ニヒリズムに陥りがちになる。

    私自身にも当てはまる話だったぜ。

    人生に価値を感じられず、無気力にダラダラと生きてしまう。

    そんな状況を抜け出して、なんとか超人を目指さないといけないの。

    前向きに充実した人生を送る為には、それしかないわ。

    今日は、その具体的な方法を教えてくれるんだよな?

    そう。まずは超人になることを『邪魔する心理』を解説するわね。 

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    超人になれない原因

    ん? 超人になれないのは、ニヒリズムに陥るからじゃないのか?

    邪魔する心理って何だよ?

    まずはニヒリズムに陥ってしまう、気持ちの流れを理解して欲しいのよ。

    流れがわかれば、そこから脱け出す方法もわかるはずよ。

    ふーん。
    なんか遠回りだけど仕方ないな。

    前回に少しだけ話したわね。
    『ルサンチマン』と『奴隷道徳』

    これらがニヒリズムに陥る元凶よ。

    たしか、弱者が強者を恨んだり、妬んだりする感情がルサンチマンで、

    そのルサンチマンが、奴隷道徳を生むって言ってた気がするぜ。

    よく覚えててくれたわ。その通りよ。

    人間なら誰もが陥ってしまう、やっかいな心理がルサンチマンなの。

    魔理沙は、自分の何倍も貯金がある人がいたら羨ましいって思う?

    そりゃあ思うぜ。
    毎月コツコツ貯めてるのに、何倍どころか何百倍も差があると、自分が情けなくなる時があるぜ。

    もっと稼がないと、って思う?

    思うぜ。でもそんな簡単に年収の高い仕事に転職できないから諦めてるな。

    自分が他人より劣っていると自覚した時に、人間は劣等感を感じる。

    年収や貯蓄のことでも当然感じる。

    最初に感じるのは、おそらく羨ましいという感情でしょう。

    あまりに差があると、魔理沙が言った通り、情けないという自己嫌悪が生まれるかも知れない。

    そうだな。
    勝手にそう感じちゃうぜ。

    『羨ましい』と『自己嫌悪』はセットなんだと考えましょう。

    この2つは劣等感の外と中の関係よ。

    他人を見たら羨ましいと感じて、自分を見たら自己嫌悪に陥る。

    なるほど。他人が羨ましいと思った時点で、自分が情けないと思うことも確定しちゃうんだな?

    その通り。自分と他人を比べてしまうのは、人間の本能みたいなものよ。

    無意識に他人と競争して、勝ち負けを判断してしまう。

    勝ってる方は優越感、負けてる方は劣等感を持つ。

    劣等感は『羨ましい』という気持ちと同時に、『自己嫌悪』の気持ちも生んでしまうのよ。

    うん。その流れは理解できるぜ。
    それがルサンチマンと関係あるのか?

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    こじらせた劣等感がルサンチマン

    ルサンチマンは、この劣等感をこじらせた結果、生まれる感情なのよ。

    どういうことだ?
    劣等感をこじらせる?

    羨ましいとか情けないというレベルの劣等感なら、人間はまだ前向きに受け入れられるのよ。

    さっき魔理沙が言ったように「もっと稼がないと」って思ったりね。

    情けない自分から抜け出すために、努力しようと思える。

    劣等感をバネにするってやつだな。

    その通りね。
    劣等感は人間の成長に欠かせないもので、決して悪いものじゃないわ。

    でもね‥‥

    人間は弱い生き物だから、劣等感が続くことには耐えられないの。

    自己嫌悪の状態から抜け出すために、なんとかして相手に勝ちたいと願う。

    負けてるくせに、勝とうとする。

    なんだよそれ。負けてるのに勝とうとするって、反則技でも使うのか?

    なかなか面白い表現をするわね。

    劣等感をこじらせた人は、その『反則技』を使って勝とうとするわ。

    具体的に言うと、自分が勝てるような別の分野を探して攻撃するの。

    ???

    年収で勝負しても勝てないから、相手の容姿をけなす。

    勉強しても成績で勝てない相手を、腕力でねじ伏せる。

    勝てるところが無かったら、ありもしない欠点を捏造して、それを噂として流したりするわね。

    ‥‥それがルサンチマンなのか?

    そう。弱者が強者に対して持つ、恨みや妬みなどの感情がルサンチマンよ。

    羨ましいという劣等感から始まって、
    それをこじらせて嫉妬に変化して、
    恨みという感情にまで成り果てる。

    ルサンチマンとは、このように『こじらせてしまった劣等感』なのよ。

    そもそもの始まりは、羨ましいという劣等感なんだな‥‥

    羨ましい自己嫌悪はセットだから、自己嫌悪が続いて、ひねくれていっちゃう感じだな。

    そんな理解の仕方でも構わないわ。

    他人に負けて悔しかったら、2つの道のどちらかを選ばないといけない。

    ・努力して追いつこうとする道
    ・いさぎよく負けを認める道

    そうだな。劣等感との正しい向き合い方は、それしかないと思うぜ。

    でも、努力するのは疲れるし、負けを認めるのは自尊心が傷つくわよね?

    追いつく努力なんてしたくない‥‥
    負けを認めるのもイヤだ‥‥


    そんなワガママな状態が続くと、自分をみじめな気持ちにさせる相手を恨むようになる。

    こんな不愉快な思いをするのは、アイツがいるせいだ、ってね。

    自分が悪いと思うのがイヤになって、相手が悪いと思いたがるのよ。

    ・・・

    そして、自分を高めるのではなく、相手の価値を下げて、ちょっとでも近づこうとする。

    自分でも勝てそうな、相手の欠点ばかりを探すようになる。

    ‥‥ルサンチマンって、優れた人の足を引っ張るような心理なんだな‥‥

    その通りよ。SNSで有名人のスキャンダルを叩くよう人は、正義感や公平感で勝とうとしてるのよ。

    その正義感や公平感の大元にあるのは、有名人に対する劣等感ね。

    ふむ‥‥
    劣等感とちゃんと向き合わないから、成長も出来なさそうだな。

    自分を成長させて近づくんじゃなくて、相手の足を引っ張って近づこうとするんだから当然ね。

    私もルサンチマンを持ってるぜ。

    スタイルが良くて可愛い子を見た時に、特に感じるな。

    たまにムカついて「性格悪そう」って思ったりしてたぜ。

    それは容姿では勝てないから、他のことで勝とうとするからなんだな‥‥

    自覚できるなら まだマシよ。

    陰でコソコソ同僚の悪口を広めたり、成功した人の挫折を喜んだり‥‥

    意識して世の中を見渡せば、ルサンチマンだらけなのがわかるはずよ。

    もちろん私だって例外じゃない。

    毎日ルサンチマンを自覚して、それに流されないように四苦八苦してるわ。

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    奴隷道徳とは?

    ルサンチマンは理解できたぜ。

    敗北感が恨みの感情に変化して、なんとか足を引っ張ってやろうと、相手の悪い所を探すようになる。

    理解が早くて助かるわ。

    ルサンチマンの次に、理解して欲しいのは『奴隷道徳』よ。

    これを理解できれば、ニヒリズムに陥る仕組みが見えてくるわ。

    すべてのことに価値を感じられなくなって、何事にもやる気が出ないのがニヒリズムだよな?

    そうね。たとえば良い大学に入ることに、価値を感じていたら勉強する気になるわよね。

    学歴なんて価値が無いと思ってしまえば、勉強なんてする気も起きない。

    そんな、生きる価値・生きる目標を失ってしまうのがニヒリズムね。

    『奴隷道徳』ってやつが、そんなニヒリズムを生んでしまうのか?

    そうなの。

    ルサンチマンが奴隷道徳を生んで、奴隷道徳がニヒリズムを生む。

    この流れを理解して、抜け出すことが出来れば、超人を目指す道も見えてくるはずよ。

    ふむ。で結局どんなものなんだ?

    奴隷道徳とは「劣ってても良い・負けてても良い」という価値観よ。

    簡単に言えば、弱者を甘やかすような価値観ね。

    ルサンチマンから奴隷道徳の流れ

    前回までの話を思い出して欲しいわ。

    今から約二千年前、イエス・キリストは、貧困や病気に苦しむ弱者を救ったんだったわね。

    「お前たちは神への信仰が足りないから苦しむんだ、自業自得だ」

    そんなふうに罪人扱いされていた弱者を救って、イエスは救世主となった。

    それは覚えてるぜ。
    貧しい上に悪者扱いまでされていた弱者を、イエスは救ったんだよな?

    そしてキリスト教の神様として崇められるようになった。

    そんな流れだったわね。

    劣っている者 敗者 弱者

    呼び方はなんでもいいんだけど、人生に絶望する人達に、希望を与えたのがイエス・キリストよ。

    その希望とは、死後の世界だった。

    つまり、弱者は恵まれないからこそ、神にすべてを委ねられるから天国に行ける、という希望ね。

    生きているうちは苦しくても、死後は天国に行けるから、弱者の方が幸せだっていう理屈だな。

    そうね。
    魔理沙はこのキリストの教えを聞いて『弱者の負け惜しみ』だと感じた。

    生きてるうちは強者に勝てないから、死後の世界に期待することで、弱い自分を慰めてるってね。

    そうだな‥‥  意地悪な見方かも知れないけど、私はそう感じたぜ。

    ニーチェの考えも魔理沙と同じよ。

    キリスト教が広めた道徳は、弱くても良いんだと弱者をなぐさめる、奴隷の道徳だと批判した。

    死後は弱者の方が天国に行ける。

    これは極端に言えば、王様より奴隷の方が幸せになれるという価値観だわ。

    ‥‥なんかルサンチマンっぽいぜ。
    負けてる方が幸せになれるなんて。

    その通りよ。弱者のままでいいんだ、と考える奴隷道徳は、強者へのルサンチマンから生まれたの。

    負けてる状態がイヤだから、強者の足を引っ張ってでも勝とうとするのがルサンチマンよ。

    なんとかして強者に勝つために、死後の世界という別のフィールドで勝負を仕掛けたんだわ。

    なるほどな‥‥ 現実の世界では勝てないけど、死後の世界では勝てる。

    弱い人にとっては、すごく魅力的な考え方だよな‥‥

    天国は弱者のものだと信じられたら、弱者のままでも前向きに生きられるかもしれないぜ。

    奴隷道徳からニヒリズムの流れ

    神様が天国に連れて行ってくれる

    そう信じられたら、弱者の勝ちね。

    問題はそこだよな。神の救いを信じられるかどうか‥‥

    魔理沙は信じられないんだったわね?

    うん。
    私は残念ながら、神様が起こすような奇跡にお目にかかったことが無いし、

    そんな、弱者に都合の良い死後の世界があるとも思えないぜ。

    今を生きるほとんどの人は、魔理沙と同じように考えるでしょうね。

    「弱者のままでいても幸せになれる」というのが奴隷道徳よ。

    これは神様がいないと成立しない。

    神様がいなくなったら「死後は天国に行ける」という、

    強者に勝てる武器を失ってしまい、弱者には絶望しか残されない。

    ・・・

    そこで陥いるのがニヒリズムよ。

    弱者でいることに価値が無くなる。
    弱者は絶望して、無気力になる。

    なるほどな。
    神様を信じられるなら奴隷道徳にも価値があるけど、信じられなくなったらニヒリズムの元になるんだな。

    そういうことね。
    だからニーチェは警告したのよ。

    自然科学が発達したら、神の存在は信じられなくなるぞ!

    キリスト教が広めた道徳に頼っていたら、その先には絶望が待っていて、ニヒリズムに陥るぞ!ってね。

    ふむふむ。
    まぁ単純に考えたら、神様に頼ったんだから、いなくなったら困る事になるのは当然だよな。

    そうね。
    神様なんて、替えが利かないしね。

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    すべては劣等感から始まる

    ルサンチマン→奴隷道徳→ニヒリズム

    この流れはなんとなく理解できたが、今日のテーマは超人を目指すことじゃなかったか?

    ニヒリズムから抜け出して、充実した人生を送る話。

    そう。忘れてないわよ。

    ニヒリズムに陥る流れが理解できたなら、そこから抜け出す道も見えてきたんじゃない?

    そうだな‥‥

    ルサンチマンも、奴隷道徳も、ニヒリズムも、元をたどれば全て劣等感から始まるんだよな?

    素直に負けを認めず、自分を高める努力から目を背けるから、

    強者を憎んだり、神様に頼ったりするんだと思ったけどな‥‥

    まさに、その通りね。

    ルサンチマンとは、負けている現実を受け入れずに、逃げてしまう心理よ。

    現実から逃げてしまったら、行き着く先は妄想や願望の世界しかない。

    強者が不幸になる世界
    誰かが自分を救ってくれる世界


    現実から目を背けるから、そんな自分に都合の良い世界を期待してしまう。

    そうだよな‥‥

    キリスト教徒じゃなくても、自分を救ってくれる、神様のような存在に期待する心理はあると思うぜ。

    強者の不幸を願うルサンチマンような心理も、世の中には溢れてると思う。

    強者には勝てない
    神にも期待できない


    そうやって逃げ道をふさがれた時に、絶望のニヒリズムが待っている。

    では、その解決法とは何かしら?

    アドラー心理学で超人を目指す

    あーーそっか。すべての大元である『劣等感』と向き合うんだな?

    負けている現実から目を背けず、弱い自分を素直に受け入れる。

    そう。人間は現実世界を生きてるんだから、現実から逃げちゃいけない。

    負けているのなら、いさぎよく負けを認める。

    どんなにイヤで苦しくても、負けたり劣ったりしている現実を受け入れる。

    ルサンチマンから抜け出すには、それしかないよな‥‥

    『弱い自分を素直に受け入れる』

    このような行動は、アドラー心理学では『自己受容』と呼ばれるのよ。

    これが出来ないと、劣等感から逃げてしまって成長できないし、

    強者に悪い感情を抱いて、敵対しちゃって仲間になれないの。

    自己受容か‥‥
    負けを認めるのって簡単じゃないけど、やるしかないんだな‥‥

    そうよ。劣等感との向き合い方は、突き詰めて考えると2つしかない。

    努力するか、負けを認めるか。

    でも負けたままだとツライから、どうしても逃げたくなってしまう。

    「相手が悪い」と思いたがる、ルサンチマンのような弱い気持ちに流されちゃうかもな。

    だから努力しないといけない。

    「強者を目指せ・強者に追いつけ」とまでは言わないけど、自分に『変化』をもたらさないといけないわ。

    なにかしらの努力をして、ほんの少しでもいいから成長して、

    その『自分の変化』に、人生の楽しみや充実感を見出さないといけない。

    自分の人生に価値を見出すんだな。

    自分の変化や成長に価値を見出す。

    私も、可愛くてスタイルのいい子に嫉妬して悪く思う暇があるなら、

    なんでもいいから、少しでも自分を磨く努力をしろって話だな。

    そうそう。相手の価値を下げたって、その瞬間は気が紛れるかも知れないけど、自分は何も変化してないわ。

    時間が経てばすぐ絶望に逆戻りよ。

    劣等感を受け入れるしか道はないな。

    アドラー心理学では、劣等感から目を背けて、努力から逃げる心理を劣等コンプレックスと呼ぶわ。

    劣等コンプレックス‥‥

    ニーチェの哲学に話を戻すわね。

    超人を目指す道として、ニーチェは3つの段階を提示したのよ。

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    超人を目指す3つの段階

    やっと今日のテーマまで来たな。
    超人を目指すスリーステップだな。

    らくだ → 獅子 → 子供

    ニーチェはこの3段階を提示したわ。

    らくだのように、重い荷物を背負って地道に頑張って‥‥

    獅子のように強くなり自由を得て‥‥

    最後は子供のように無邪気に楽しむ。

    へー、なかなか面白いな。
    最後は子供なんだな。

    子供は超人よ。

    興味のあることは何でも手を出して、余計なことは考えずに行動して、楽しんで成長し続ける。

    たしかに、そう言われたら子供ってすごいんだぜ。

    余計なことは考えないから、絶望なんてしないだろうし。

    でも子供が自由に振る舞えるのは、親が代わりに、人生の重荷を背負ってくれているからよね?

    生活費を稼いだり、住む場所を維持したりね。

    大人である私たちが、子供のように生きる為には、まずはその『らくだ』部分をクリアしないとね。

    そっか。ただ子供のように振る舞えばいいってわけじゃないのか。

    そうそう。子供を目指すなら、まずは自由を手に入れる力が必要よ。

    イヤなことはイヤと言えて、嫌いな人とは関わらない。

    そんな生き方に必要なのは、一言で表すなら『自立』よ。

    努力して、成長して、自立して、自由を得て、子供のように生きる。

    これが超人になる道筋。
    絶望しない生き方よ。

    なるほど。子供になれって言われてもよくわからないが、先に自立しないといけないんだな。

    経済的にも、精神的にも自立を果たせれば、他人に振り回されない生き方ができるわね。

    自分が「楽しい」と思えることに集中できるようになる。

    余計なことを考えなくて済むから、楽しいことに集中できるんだな。

    そういうことね。人生を楽しめないのは、他人に振り回されるからよ。

    自由を邪魔されたり、他人と比べて劣等感を感じたり。

    そんなのは、人生を楽しむためには余計なことなの。

    ふむ‥‥
    たしかにその通りだと思うぜ。

    他人と競争するから、弱者とか強者とか、負けて悔しいとか面倒くさいことになるんだ。

    大事なのは、最終的に「自分がどう感じるか」よ。

    他人に勝とうが負けようが、結局は「自分が納得できるかどうか」なの。

    あーなんか今、超人って何なのかわかってきたぜ。

    他人との勝ち負けを越した

    それが超人ってことじゃないか?

    それはいい考え方ね。

    他人との勝ち負けなんて、どうでもいいと思えるような人ね。

    そんな人になれるように、子供のように無邪気に生きるために、まずは自分のことに集中しましょう。

    自立を目指し成長していきましょう。

    自立はアドラー心理学でも主要なテーマだから、学んでみるといいわよ。

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    ニーチェのまとめ

    結局、人生の意味とか価値は、自分で見つけないとダメって事だな。

    いろんな価値観が崩れて、神様までいなくなっちゃったんだから。

    そうね。
    科学は幻想を壊してしまったわ。

    「人間は原子の集まりだ」なんて考えたら、物事に価値もへったくれもないわよね。

    私たちの人生なんて、ただ原子があっちこっち移動しているだけよ。

    厳密に考えれば、人間が生きていることに意味なんて無いわ。

    まぁ、そこまで考えたらな。

    ふふ、こんなふうに色々考えて、賢ぶって悩んだって無駄なのよ。

    意味なんて無くったって、私たちはもう生きてるんだから、生きていく以外に道はないの。

    生きる意味なんて考える暇があるなら、どう生きれば納得して死ねるかを考えるのよ。

    そうだよな。余計なこと考えるからダメなんだな。

    ニーチェが子供を目指せって言うのもよくわかるぜ。

    子供みたいに、今、この瞬間を生きたいもんだな。

    そうね。ルサンチマンやニヒリズムを跳ね除けて、子供のような無邪気さを取り戻さないとね。

    他人との勝ち負けではなく、自分の成長に注目して、自立を目指す。

    らくだ→獅子→子供の3段階を経て、一度切りの人生を楽しみたいわね。

    激しく同意だぜ。

    ルサンチマン・奴隷道徳・ニヒリズムの元となる、劣等感と向き合うことからスタートだな。

    諸悪の根源はそこだからね。

    そして努力して変化を起こし、その変化に人生の価値を見出さないとな。

    その通りね。
    このブログの「劣等感と生きる」というカテゴリーが参考になるわよ。

    劣等感と向き合うのは難しい事だけど、人生を大きく変えられるから、是非試してみて欲しいわ。

    今日の結論

    こじれた劣等感がルサンチマン

    劣等感を素直に受け入れて
    自分の成長に価値を見いだそう


    成長して、自立できれば
    人生を楽しむ『超人』になれる

    劣等感の総まとめ

    嫌われる勇気の徹底解説

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