アドラー心理学⑩「縦の関係」で生きるひとは他人を差別する

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    今日のテーマ

    今日は『縦の関係』という、他人との接し方について解説するわよ。

    アドラー心理学で目指すのは『タテ』じゃなくて『ヨコ』だったよな。

    そうね。他人を見下したり服従したりする『縦の関係』ではなくて、

    他人と対等に向き合う『横の関係』を築くのがアドラー心理学だわ。

    でも、世の中のほとんどの人は縦の関係で生きてしまっている‥‥

    この状況を抜け出さないと、横の関係に進むことは出来ないの。

    ふぅむ‥‥
    言いたいことはわかるんだがな‥‥

    『上下関係』という言葉があるように、人間には上や下ってのが、どうしてもあるように思うぜ。

    常識的にはそうでしょうね。

    今後の魔理沙の人生を、大きく左右する話になるから心して聞いてね。

    競争して差別する「縦の関係」

    『縦の関係』って何なのか、簡単に教えてくれよ。

    『自分と比べて他人を評価する』

    ひとことで表すなら、これが縦の関係での生き方よ。

    ‥‥ちょっとわかりづらいんだぜ。

    もう少しかみ砕くわね。

    相手が自分より、上なのか下なのかを区別して、相手によって態度を変える生き方なのよ。

    他人を差別する生き方とも言えるわ。

    相手が自分より『上』の人間か。
    相手が自分より『下』の人間か。


    その判断によって、相手を差別して、態度を変える生き方ってことか?

    そう。自分とまったく同じ人間なんて、この世に一人もいないわよね。

    自分と他人の間には、必ず、何かしら違うところがあるはずだわ。

    その『違うところ』を勝手に比べて評価して、憧れたり、見下したり、勝ち負けを判断したりする。

    多くの人は、そうやって生きている。

    態度を変えるってのは、自分より上だと思う人の言う事は素直に聞いて、

    下だと思う人は見下して、おろそかにしてしまうような感じか?

    そうね。自分より少し上とか少し下という感覚はあっても、

    まったく同じ、つまり対等という感覚の無い世界ね。

    たぶん、私も縦の関係で生きてるんだろうが、いったい何を基準にして、

    相手を上とか下とか思ったり、勝ち負けを判断したりしてるんだ?

    外見 年収 学歴 家庭環境
    仕事の成果 友人の数

    他人と比べる『基準』となるものは、いくらでも考えられるわ。

    縦の関係では、すべてのことで自分と他人とを比べて評価するんだけど、

    特に強くこだわる部分は、人によって全然ちがったりするわよね。

    まぁそうだろうな。
    私の友達は、彼氏がいるかどうかにすごくこだわったりするぜ。

    恋愛や結婚のことで他人と比べるのはありがちよね。

    例えば『学歴』にこだわる人だったら、自分より学歴が上の人が言うことは参考にするけど、

    学歴が下の人が言うことは、馬鹿にして聞こうともしない、とかね。

    縦の関係で生きる人は、いろんな基準で他人を差別するってことだな。

    そして、そのこだわる部分は人によって違うし、それぞれに強弱がある。

    こだわるものはみんな違うからね。

    でもその『強い基準』

    つまり、他人と対等に付き合おうとする時に邪魔になる、どうしても他人と比べてしまう『強いこだわり』

    それを知る手がかりがあるのよ。

    なんだ? 手がかりって?

    ズバリ、『劣等感』よ。

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    他人と比べてしまう強いこだわり

    劣等感? 自分がどんなことに劣等感を持っているかが分かれば、

    どうしても他人と比べてしまう『強いこだわり』が分かるってことか?

    そうよ。劣等感の逆の『優越感』も手がかりになるわね。

    ‥‥いまいち理解できないんだぜ。

    魔理沙は、自分のどんなところに劣等感を感じているの?

    言いたくないぜ。

    即答ね。
    まぁ言わなくてもいいんだけど。

    劣等感を聞かれて、すぐ思いつく事と、そうじゃない事ってあるわよね。

    そうだな。私は聞かれてすぐに、2つの劣等感が思いついたぜ。

    その劣等感は、たぶん友達とか、同僚の劣等感とは違うわよね?

    ‥‥たぶんな。

    そんなこと他人に聞いたことないからわからないが、多分違うと思うぜ。

    もちろん、似たような劣等感を持つ人もいると思うんだけどね。

    でも内容も程度もちがうし、すぐに思いつく数も違うでしょう。

    劣等感は、人それぞれだわ。

    そうだな。何に劣等感を持つかは、人それぞれだ。

    縦の関係で生きるデメリットを理解するためには、その、人それぞれ違う劣等感を理解する必要があるわ。

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    劣等感は縦の関係で生まれる

    縦の関係での生き方と『劣等感』は、深い関係があるってことなのか?

    その通りよ。
    切っても切れない関係ね。

    そもそも劣等感は、縦の関係から生まれるものだからね。

    えーそうなのか?

    じゃあ、タテじゃなくてヨコの関係で生きられたら、劣等感から解放されるのか?

    そうよ。劣等感が完全に無くなるわけじゃないけど、自分にとってプラスに考えられるようになるわ。

    劣等感が味方になるような感じね。

    劣等感が味方に‥‥か‥‥
    霊夢はどうなんだ?

    そうね。 私はまだ、そのレベルには達していないわ。

    でも、自分のどんなところに劣等感を持っているか聞かれても、

    イヤな気持ちにならずに、堂々と言えるようにはなったかな。

    へぇ。それは羨ましいな。
    恥知らずのバカになったんじゃなければいいけど。

    ふふ、ひどいこと言うわね。
    でもするどい指摘だわ。

    私はバカな自分を受け入れたから、劣等感を味方に付けつつあるのかも知れないわ。

    ???

    『自分を受け入れる話』はメチャクチャ重要だから、今後たくさん出てくるわよ。

    その前に、まずは「劣等感」の話をするんだけど、ここからは長くなるから次回にまわすわね。

    劣等感の話はややこしいのか?

    ややこしくはないんだけど、ちゃんと段階を踏んで説明しないとわかりにくいのよ。

    性格の話までつながっちゃうし。

    へぇ、心理学っぽい話になりそうだ。

    そうなるわ。今までで一番、専門用語も出てくるから、なるべくわかりやすく話すわね。

    なかなか『共同体感覚』を身に付ける話にたどり着かないな‥‥

    劣等感のしくみを理解できたら、一気にすべての話がつながるから気持ちいいわよ。

    今日は短めで終わるから、忘れてるところがあったら復習しておいてね。

    次回に進みます

    嫌われる勇気の徹底解説

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