【嫌われる勇気】5年やってみて無理だった3つのポイント

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    嫌われる勇気を実践する

    どうしたの魔理沙?
    深刻そうな顔して。

    ああ、私そんな顔してたか?

    霊夢から「嫌われる勇気」を紹介してもらって、それを実践しようと思ったんだが、なかなか難しくてな‥‥

    いきなり完璧には無理でしょうね。

    私も5年間、一日も欠かさず実践しようとしてるけど、どうしても無理だと思う行動もあるわね。

    私は「自分と他人を比べない」ってのが出来ないんだぜ。

    でしょうね。出来ないことを頑張るのは無駄だから、先に無理っぽい行動を教えておくわね。

    ・承認欲求を捨てる
    ・他人と比べない
    ・ありのままの自分を受け入れる


    この3つは要注意よ。

    承認欲求は捨てられるか?

    なんだ? アドラー心理学って実践するのは無理なのか?

    無理じゃないんだけどね‥‥
    難しすぎる行動も混じってるわね‥‥

    ひとつ目はこれよ。
    「承認欲求を捨てる」

    他人の期待を満たすことに、執着してちゃダメってやつだな。

    そうそう。他人から認められたり、褒められたり‥‥

    そういう手っ取り早い気持ち良さを求めてると、どうしても不自由な人生になってしまうわ。

    他人の価値観に振り回されて、自分らしさを見失ってしまう。

    承認欲求を持つのは、どうしようもない事なのか?

    そうね。
    人間の根本的な欲求だからね。

    人類が今日まで繁栄できたのは、言葉を持ち、集団で行動できたからよ。

    共同体の力で、単体での弱さを補って生き延びてきたわ。

    だから、共同体から見捨てられないようにしたい、と願うのは当然なの。

    共同体にとって自分はどんな存在か?

    私たちの御先祖様は、生存戦略として、そんなことばっかり気にしながら生きていたのよ。

    だから、他人に良いように思われると嬉しいんだな‥‥

    仲間外れにされて、共同体から追い出される可能性が低くなるから‥‥

    そうね。共同体の中での地位にも影響するしね。

    動物を狩って、草や木の実を食べて生きていた旧石器時代は、200万年も続いたわ。

    そして、たかだか1万2千年前に農耕が発明され、後に国家が生まれ、文明は飛躍的な発展を遂げた。

    人類を取り巻く環境は、その歴史の長さから比べると、驚異的に短い期間で変化したわ。

    私たちの脳の99%以上は、そんな変化にはついていけず、いまだに旧石器時代のままなのよ。

    そう考えると、承認欲求を捨てるってのは現実味が無いかもな。

    比叡山に籠ってとんでもない修行をするお坊さんとか、ドラッグに手を出した人なら捨てられるかもね。

    そんなことしてられないぜ。

    承認欲求とは、うまく付き合わないといけないって事ね。

    捨てよう、無くそうとせず、メリットとデメリットを自覚すること。

    自分の中の、そういう欲求の表れに敏感になること。

    これらが必要だと思うわ。

    なるほどな。
    無くすんじゃなくて利用するんだな。

    まずは自覚する事からスタートだな。

    他人と比べない、なんて無理?

    ふたつ目の難しい行動はこれね。
    「他人と比べない」

    そうそう、私にはこれがどうしても出来ないんだぜ。

    スマホを見てもテレビを見ても、マウントの取り合いばかりで疲れるし、

    だいたいそういう所に出てくる人は、私より社会的な地位も上で、たぶん収入も桁が違うんだぜ。

    真面目に生きてるのがバカバカしくなるって感じ?

    そうだな。
    コツコツと無駄な努力を続けるのはバカだってひろゆきは言ってたぜ。

    だから生産性が低くて、日本人の給料は上がらないんだってな。

    まぁ、ひろゆきの煽りはプロレスだからスルーすれば良いと思うけどね。

    社会的な名声や評価。
    収入や資産の額。

    世の中のみんなが比べてくるんだから「お前は比べるな」って言う方が無理だと思うわ。

    そうなんだよな‥‥ アドラーの主張はわかるんだけどな‥‥

    他人と比べて競争するから、敵対してしまって仲間になる事ができない。

    他人は気にせず、小さくても良いから自分の成長に注目しないといけない。


    正しいとは思うんだが、私には無理そうだぜ‥‥

    「他人と比べないようにする」っていう心構えは必要なんだけどね‥‥

    完全に比べないのは無理よね。
    理由はひとつ目と同じよ。

    ・・・?

    旧石器時代では、集団から見放されたらすぐに死んじゃってたのよ。

    人口の1~2割は、他の人に殺されてたらしいわ。

    え? そうなのか? どうしてだ?

    共同体の役に立たなかったり、嫌われたりしてたら殺されちゃったのよ。

    その日暮らしの生活だからね。
    食料も無限にあるわけじゃないし。

    役立たずは不要ってわけか‥‥

    まぁ、生き残るために、そんな価値観もあったはずよ。

    だから、無意識に他人と比べてしまうのはどうしようもないの。

    他人より優れているか?
    劣っていないか?


    生死に関わることだから、常に注意してないといけなかったのね。

    そうか。
    今の世の中では他人より劣ってたって生きて行ける仕組みがあるけど、

    私の脳みそが旧石器時代のままだから、わからないんだな。

    そうそう。殺されるかもしれない、と心配して、自分と他人とを比べ続けちゃうのよ。

    これも無くすのは難しいから、うまく付き合っていかないとね。

    無くさずに利用する。
    まずは自覚する事からスタート。

    その通り。
    他人と比べてしまう自分を自覚する。

    劣等感は成長の源でもあるから、利用しない手はないわ。

    以前に話した内容が参考になると思うわ。忘れてたら見ておいてね。

    弱い自分は見失いがち

    次が最後よ。
    「ありのままの自分を受け入れる」

    これはものすごく重要な行動だぜ。

    たしかアドラー心理学の最終目標、「共同体感覚」を身に付ける為に必要だったはずだ。

    そう。これが出来るか出来ないかで、人生は大きく変わってしまうわね。

    これが無理なんだったら、共同体感覚も無理って事になるぜ。

    そうなっちゃうわよね。

    ここまでに話した2つの行動。
    「承認欲求を無くす」
    「他人と比べない」


    これらは頑張っても「無理だな」って感じがするんだけど、

    ありのままの自分を受け入れるのは「メチャクチャ難しい」って感じよ。

    無理じゃないけど難しい‥‥

    強がったり、人のせいにしたり、弱い部分を見ないようにしたり‥‥

    そんなふうに自分を誤魔化さずに、弱かったり劣っていたりする自分を、素直に受け入れる。

    それが『自己受容』だな。
    ありのままの自分を受け入れるっていう行動なんだぜ。

    これは、気を付ければ出来そうな気がするんだがな。

    出来るわ。
    受け入れるのは頑張れば出来る。

    難しいのは、受け入れていない自分を自覚することなのよ。

    ??? どういう事だ?

    弱い自分、ダメな自分、劣った自分。

    そういうマイナスの自分って、人間の心は無視をしたがるのよ。

    なるべく自分の、良いところばかりを見ようとするからね。

    あー‥‥それはわかる気がするな。

    駄目な自分って考えると暗くなるし。

    自分を実物以上に良く見ようとする

    これも本能みたいなものね。

    たとえばね、たくさんの写真の中に、自分の実物そのままの写真と、

    綺麗に加工した写真と、汚く修正した写真と、3枚を混ぜておいたら、

    綺麗に加工した写真を見つけるのが、一番早いそうよ。

    ふむ‥‥ 自己イメージは常に、現実そのものとズレている‥‥

    ありのままの自分を受け入れようと思っても、ありのままの自分を見失ってたら、出来るわけないよな‥‥

    そう。私自身の経験でも、たくさん例があるわよ。

    プレゼンしないといけないって時に、なにか妙に緊張して、当日までずっと悩んでた事があるわ。

    結局その日になるまで苦しんでた。

    実物以上に、自分を良く見せようとしてた事を、自覚できたのはプレゼンの後だったわね。

    良く見せようと思って、そのプレッシャーで苦しんでたんだな。

    そう、勝手に一人で苦しんでたの。

    自己受容が出来てたら、もっと穏やかに当日を迎えられたはずよ。

    ありのままの自分って、とても見失いやすいんだな‥‥

    「見失いやすい」っていう事実を忘れないようにしないとね。

    良く見せようとする欲求が、常に自分を動かしてるって意識も必要だわ。

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    今日のまとめ

    今日は「嫌われる勇気」を実践する上で、難しいと感じた事を解説したけどどうだった?

    そうだな。
    この3つは、完璧には出来そうにないって分かっただけでも良かったな。

    認められて嬉しく感じたり、自分より優れた人を羨ましく思ったり、

    そんなのは反射的に感じてしまうものだから、仕方ないんだな。

    そうね。本能的な部分は消せないんだから、それを踏まえて、どうするかを考えないとね。

    承認欲求は「捨てる・無くす」じゃなくて、うまく利用するんだな。

    振り回されたら自由を失うけど、何かを頑張るモチベーションになる時は、利用した方が良いかもね。

    他人と比べるってのは、ホントにどうしようもないよな。

    これもうまく付き合わないとね。

    劣等感と優越感の問題に、立ち向かわないといけないわ。

    劣等感は勇気をくじくかもしれない。

    優越感は他人を見下す事につながって、対等な関係を邪魔する。


    これは多分、死ぬまで続く戦いね。

    劣等感と優越感‥‥
    なかなか手強い相手なんだぜ‥‥

    劣等感と優越感については、たくさん解説してるから見てみてね。

    3つ目の自己受容もなかなか大変だ。

    『ありのままの自分』って奴が、すぐどこかに行っちゃうんだよな。

    そうね。
    見つかってもすぐ見失ってしまう。

    見失いやすいのを忘れちゃダメだな。

    人は常に、何割増しかで自分をイメージしている。

    自分を良く見せようとする欲求が、常に自分を動かしている。

    そういう自覚が必要なんだな。
    この戦いも長引きそうだ。

    おっしゃる通りね。

    「自分を大きく見せたい」というのは、御先祖様が引き継いできた、重要な生存戦略だからね。

    あー、これもそうなのか。

    200万年分の、御先祖様の思い込みは根深いんだぜ‥‥

    嫌われる勇気の徹底解説

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