【苦しい劣等感を無くす方法】名著・反応しない練習から学んでみよう

    今日のテーマ

    苦しい劣等感を無くす

    強い劣等感に苛まれると、人は苦しみます。

    劣等感なんて無くしてしまえたら楽になれますが、人間は『欲』を持つ生き物です。

    他人より優れていたいという欲は、人間なら誰もが持っていて、そう簡単には無くせません。

    そんな『欲』に振り回されない生き方を教えてくれるのが【反応しない練習】という本です。

    今日は仏教の観点から、苦しい劣等感を捨て去る方法を考えていきます。

    今日の結論

     ▷が苦しみを生む

     ▷苦しみとは心の反応

     ▷反応を正しく理解すれば
      苦しみは減らせる

    目次

    劣等感との向き合い方

    今日は「劣等感を無くす方法」について解説するわよ。

    「自分は劣った人間だ」なんて考えなくても済むような、行動のしかたを伝えるわね。

    劣等感を無くす‥‥
    そんな事できるのか?

    出来るかどうかは魔理沙のやる気次第かしらね。

    苦しい劣等感との向き合い方って、結局は2つしかなかったわね。

    克服するのか?
    無くしてしまうのか?

    克服する話は終わってるから、今日は無くす方の話をしようってわけよ。

    克服ってのはわかりやすかったな。

    努力して、劣等感を感じないレベルまで成長するって話だったぜ。

    そうそう、頑張って乗り越えるのが『克服』の仕方ね。

    でも、他人と競争して勝ち続けるのは不可能よ。

    自分より優れた人の存在なんて、意識し出したら切りが無いわ。

    そうだよな。
    一時的に劣等感を克服できても、他人と比べてたら終わりが無いんだぜ。

    そう。だから「無くす」という向き合い方も知っておかないと、劣等感からは解放されないのよ。

    ふむ‥‥  だがな‥‥
    劣等感を無くすなんて、いまいちイメージが湧かないんだぜ‥‥

    ふふ、そんな魔理沙を助ける為に、一冊の素晴らしい本を用意したわ。

    【反応しない練習】というタイトルのベストセラーよ。

    今日は仏教から学びを得ましょう。

    仏教?
    どんな事が書かれてるんだ?

    人間の悩みや苦しみは、心が『反応』することで生まれる。

    無駄な反応をしないように、心の状態を『見る』ようにしよう。

    そして正しく『理解』しよう。

    ふむ、全然わからんな‥‥

    心の反応を見て、正しく理解する‥‥

    いきなり結論だけ聞いても難しいわ。
    わかりやすく解説していくわね。

    反応とは自分の『中』の出来事

    まずはこの図のように、自分の『中』『外』の世界を分けて考えてね。

    なんかシュールな図だな。自分の中と、自分の外を分けるのか。

    そう。外の世界は、中の世界とは関係なく動いているわよね。

    「1万円札が降ってくるといいな」なんて思っても、外の世界では そんなの有り得ないから降ってこない。

    まぁ当然の話だな。
    『中』っていうのは心の中のことか?

    そう思ってくれてもいいわ。

    つまり、魔理沙の心の中がどんな状態であっても、外の世界には関係ない。

    魔理沙がイヤなことも平気で起きる。

    だろうな。なんでも思い通りになったら苦労しないぜ。

    嫌われたり 負けたり
    怒られたり 無視されたり


    こんな事が、外の世界ではイヤでも起きてしまうわね。

    うん、それは有り得る話だ。

    そんなイヤなことが起きた時、魔理沙の心の中はどうなる?

    そうだな‥‥

    嫌われたら「何で?」って思う。
    負けたら悔しさを感じる。
    怒られたらムカつく。
    無視されたら、たぶん悲しくなるな。

    そんな感じの心の動きが、本の中で語られる『反応』なのよ。

    外の世界で何かが起こり、それに対して中の世界である心が動く。

    本のタイトルにもある『反応』とは、そういう意味よ。

    ん? だから何だって言うんだ?
    そんなの当たり前じゃないか。

    そう、当たり前なの。
    外の世界で何かが起きれば、人の心は反応してしまう。

    反応しないでおこうと思っても、勝手に心が動いてしまう。

    うん。そうだと思うぜ。

    ‥‥なんで反応しちゃうんだろうな?

    反応なんてしなかったら、心穏やかに生きていけそうだよな。

    そうね。劣等感を感じて苦しむこともないでしょうね。

    でも人の心は反応してしまう。

    それは『欲』があるからなのよ。

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    欲があるから反応してしまう

    欲?? 食欲とか性欲とかの欲か?

    そうそう。仏教では執着とも言うわ。

    キリスト教の『7つの大罪』も、その人間の欲が原因になってるわね。

    傲慢 憤怒 嫉妬 怠惰
    強欲 暴食 色欲


    仏教では『五欲』といって、5つの求める心を意識する。

    財欲 色欲 食欲
    名誉欲 睡眠欲

    心は常に何かを求めている。

    そして、求めても全ては手に入らないから、常に何かに飢えている。

    ‥‥たしかに私の中にも有るな。

    優れた人になりたい 認められたい
    お金や恋人が欲しい 食べたい
    寝たい だらだらしたい

    人間なら誰でも欲を持っているわ。

    私も魔理沙も、外の世界に対して何かを求めながら生きている。

    なるほど。欲があるから心が反応してしまうってのはわかってきたぜ。

    人間には欲がある。

    欲とは何かを求め続ける心。


    欲を満たしたいから、常に外の世界が気になって仕方ない。

    そう。欲を満たせれば、心は気持ちいいという反応をする。

    満たせなければ不快な反応をする。

    劣等感も、そんな反応の一つよね。

    『他人より優れていたい』という欲求があるから、他人より劣っている時に苦しさを感じてしまうのよ。

    反応を無くすのは難しい

    ここから本題に入っていくわよ。

    悩みや苦しみを捨て去るために、反応しない練習をしていきましょう。

    ちょっと待ってくれ。
    人間には欲があるんだから、反応しちゃうのは仕方ないんじゃないのか?

    反応しないなんて無理じゃないか?

    さすが気付くのが早いわね。

    人間に欲があるなら、反応するのはどうしようもないって思うわよね。

    そうだぜ。反応しない人になろうとしたら、欲を無くすしかないはずだ。

    そんなの「人間をやめる」ってのと同じことじゃないのか?

    その通りね。欲を無くすというのは「何も感じない」ってことだからね。

    人間らしさが失われちゃうわね。

    うん。そう思うんだぜ。

    出家して お坊さんになるような人は、そんな境地を目指すのよ。

    お釈迦様のように、欲に振り回されない冷静な生き方を身につけないといけないからね。

    私は坊さんになりたいんじゃないぜ。

    そうね。私たちが目指すのは、反応を無くすような境地じゃない。

    人生を悪くする反応なら弱める。
    良くする反応なら無くさず利用する。

    そうやって、自分の為になるように、欲や反応をコントロールできるようになりたいわね。

    無くすのは難しいから、利用する方法を考えるんだな?

    そう、その方が現実的だわ。

    人生を悪くする反応って、具体的にはどんなのがあるんだ?

    代表的なのは「怒り」の反応ね。

    魔理沙の人生を、悪くする可能性がとても高いわ。

    怒るとだいたい後悔する

    魔理沙は誰かに怒ってしまった後に、反省した経験って無い?

    そんなの日常茶飯事だ。
    気まずい雰囲気になったり、頼みごとをしづらくなったり‥‥

    怒りという感情は、欲が邪魔された時に生まれる反応なのよ。

    「思い通りに仕事を進めたい」という欲を、部下に邪魔されて怒る。

    「早く目的地に着きたい」という欲を、前を走る車に邪魔されて怒る。

    他人の都合なんて無視して、自分の欲が邪魔されたことに対して、怒りで反応してしまう。

    ・・・

    でも、反応のしかたは人によって違うわよね?

    極端な話、魔理沙と真逆な反応をする人だっているはずよ。

    そうだな‥‥
    私は短気だから怒っちゃうけど、そうじゃない人もいるんだぜ。

    怒った後に反省するぐらいなら、そんな反応は減らした方がいいわよね。

    欲や反応をコントロールする為には「やるべき事」が2つあるわ。

    まずは「反応を見る」
    そして「正しく理解する」

    心の反応を見る

    心がやっかいな反応をした時は、その反応を「見る」ようにするのよ。

    心の反応なんて目に見えないぜ。

    「見る」より「冷静に観察する」の方がわかりやすいかもね。

    たとえば、部下の仕事が遅くてイライラした時は、こう意識するの。

    「わたしは今、イライラしている」

    心の状態を意識するってことか?

    そうよ。自分の中の世界が、どんな反応をしているか素直に観察するの。

    イライラしてるのを自覚しましょう。

    自覚すると何かいいことがあるのか?

    欲に振り回されないためには、それを止めてくれる「もう一人の自分」が必要なのよ。

    反応を見る意識を持つことで、そのもう一人の自分が生まれるの。

    なるほどな。
    反応する自分と、それを見る自分。

    自分が二人になったぜ。

    イライラして、その感情に流されて行動したら、後で冷静になってから後悔することになるわ。

    「わたしは今、イライラしている」

    まずはこのように意識して、自分を見る冷静な自分を作り出すのよ。

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    反応を正しく理解する

    欲に流されて後悔しないように、冷静に反応を観察する‥‥

    そんな視点を持つのが大事なんだな。

    苦しみ 悲しみ 怒り 妬み

    欲が邪魔をされると、人の心はいろんな反応をしてしまう。

    まずは反応を観察して、その反応を「正しく理解」していきましょう。

    「正しく理解する」ってのは、具体的には何をするんだ?

    簡単に言えば「原因と結果を考える」という事になるわね。

    どうしてこんな反応するんだろう?

    この反応の通りに行動したら、どうなるんだろう?


    このように原因と結果を考えれば、反応への対処法も見つかるのよ。

    原因を探る

    心の反応を観察した後は、なぜ反応したのかを考えるのよ。

    たとえば、魔理沙が車で出勤する場合を考えてみるわ。

    始業時間に間に合うかギリギリなのに、遅い車が前を走っている。

    たぶん魔理沙はイライラするわね?

    まぁ、するだろうな。

    それは欲があるからだわ。

    欲が邪魔をされて、邪魔する相手を悪者にしてイライラする。

    この場合はどんな欲が原因なんだ?

    優れた人でいたい
    自分を良く見せたい


    そんな欲でしょうね。

    遅刻して、だらしない人間だと思われたくない‥‥

    慌てて出社するような、みっともない姿を見られたくない‥‥


    そういった欲があるから、それを邪魔する前走車を悪者にする。

    時間に余裕があったら、遅いなーとしか思わないかもしれないな‥‥

    そう。余裕で間に合うなら、欲は邪魔をされないからね。

    たとえ遅い車が気に入らなくても、コンビニに寄ったりして、流れを変えることも出来るでしょうね。

    欲が私を焦らせるんだな‥‥
    そしてイライラさせる‥‥

    遅く出れば遅く着く。

    そんな当たり前のことも、捻じ曲げようとするのが『欲』なのよ。

    まずは心の中を観察しましょう。

    「わたしは今、イライラしている」

    次は、反応する原因を考えましょう。

    「欲があるからイライラしている」

    「優れた人でいたい、という欲が、私を急がせている」

    結果を想像する

    反応する原因を考えたら、次は結果を想像してみましょう。

    欲に振り回されて行動したら、自分の中や外の世界に、どんな影響を与えるか考えるのよ。

    さっきの例だったら、イライラしたらどうなるかを考えるって事か?

    そうね。遅い車にイライラしたら、魔理沙の行動に影響を与えるはずよ。

    車間距離を詰めたり、クラクションを鳴らしたりね。

    さすがの私でも、クラクションは鳴らさないが、車間距離を詰めてしまう時はあるかな‥‥

    そうすれば、前の人がバックミラーを見た時に、後続車が詰まってるってわかるんじゃないか?

    スピードを上げてくれるかもね。

    そうそう。

    ムキになって、逆にスピードを落とすかもしれないわね。

    車間距離を詰めるのは「早く行け!」って言ってるのと同じだからね。

    ・・・

    体調が悪いのかもしれない。
    妊婦が乗ってるのかもしれない。

    最近、事故を起こしてしまって、慎重になってるのかもしれない。

    上司や顧客や乗ってたら最悪ね。

    ・・・

    距離を詰めれば、当然、追突する可能性も上がる。

    すべての交通事故の32%は追突事故らしいわよ。

    まぁ、単純に考えて危ないよな。

    車間距離を詰める行為は、どう考えても割に合わないわ。

    デメリットの方が多すぎるの。

    前の人は、別に嫌がらせしたいんじゃないよな‥‥

    ただ自分のペースで走ってるだけだ。

    そうそう。
    特定の区間以外は、このスピード以上で走れっていう法令は無いのよ。

    どんなに遅く走っても、それはその人の自由なの。

    今日のまとめ

    「イライラしたって良いこと無い」

    それぐらいは、わかってるつもりなんだけどな。

    そうよね。後で冷静になった時に、大人げなかった、とか危なかった、って思うのよね。

    イライラしてる時は、それがわからないんだな‥‥

    だから自分の反応を見て、冷静に考えないといけないんだな。

    その通り。
    反応を見て、正しく理解する。

    そうすれば、後悔しないような行動が取れるはずよ。

    遅く出た自分が悪いんだから、遅刻したって仕方ないんだぜ。

    仕事を頑張って、その分を取り返そう、とか思えるかもな。

    イライラしたら自分が危ないし、他人を事故に巻き込むかもしれない。

    欲を無くすのは無理なんだから、せっかちな私は早めに家を出た方が良い。

    そんな理解も得られるわね。

    当たり前の話だけど、こんな事も頭から飛んじゃうのよ。

    なるほどな・・・

    イライラした時以外でも、そうやって冷静に判断したいな。

    劣等感を無くす方法

    劣等感を感じて苦しむのも、反応の一つと考えればわかりやすいな。

    そうね。「他人より優れていたい」という欲が邪魔された時に、心が反応して生まれるのが劣等感ね。

    悔しい‥‥ 情けない‥‥
    みじめだ‥‥


    多すぎたり強すぎたりする劣等感は、人間の頭を悩みで埋め尽くす。

    そして、前向きに生きるエネルギーを奪ってしまう。

    克服できれば最高だけど、他人との競争には終わりがないから、

    無くす方法も身につけよう、ってのが今日のテーマだったな。

    その通りね。
    まぁ、現実的には『無くす』ってのは難しいんだけどね。

    『弱める』の方が正しいかな。

    『欲』を無くすなんて私には出来そうにないぜ。

    弱めるだけでも楽になるはずだ。

    劣等感を弱めたかったら、今日話した内容をやってみましょう。

    難しいと感じたら、劣等感があることを『自覚』するだけでもいいわ。

    私は今、悔しいと感じている。
    私は今、羨ましいと感じている。
    私は今、情けなさを感じている。

    反応を見るってやつだな。

    アドラー心理学では、反応を見て理解する行為を『自己受容』と呼ぶのよ。

    今日のテーマとも深く関わるから、知っておくといいと思うわ。

    今日の結論

     ▷が苦しみを生む

     ▷苦しみとは心の反応

     ▷反応を正しく理解すれば
      苦しみは減らせる

    嫌われる勇気の徹底解説

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