幸せになる勇気の徹底解説④幸せに生きるための課題◇3つある人生のタスク

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    今日のテーマ

    幸せを手に入れる課題

    目次

    乗り越えるべき3つのタスク

    さぁ、第四回目の今日は、幸せに生きるためには避けて通れない、3つの「人生のタスク」を紹介するわね。

    んん??
    それって、前作の「嫌われる勇気」でもやってなかったか?

    そうね。それを改めて掘り下げる感じになるわ。

    内容を忘れてたら、以前の解説を思い出してね。

    たしか「嫌われる勇気」の解説、第六回の時だったな。

    仕事 ・ 交友 ・ 愛のタスク。

    人生に幸せを感じるには、逃げちゃいけない3つの課題なんだぜ。

    その通りね。「嫌われる勇気」の時よりも深い内容で、その分、人生の深いところまで関わる話になるわ。

    ひとつひとつの細かい話に入る前に、まずは3つまとめて、ざっくりと理解しましょう。

    幸せへの「道筋」だけを先に伝えちゃうわよ。

    おう、手っ取り早く概要が知れたら嬉しいぜ。わかりやすく頼むんだぜ。

    人生のタスクは対人関係の課題

    ひとりの個人が社会で生きていく時、どうしても直面せざるを得ない問題。

    それをアドラーは「人生のタスク」と呼んでいたわ。

    仕事 ・ 交友 ・ 愛。

    この3つの場面から逃げたら幸せにはなれない。

    それぞれの場面で、自分の居場所を作る必要がある。

    そんな話だったな。それぞれの共同体の中で自分の居場所を作るんだ。

    3つとも、他人が関わってくる課題なんだぜ。

    人生のタスクには他人が関わってくる

    ここは重要なポイントだから再確認しておくわよ。

    アドラー心理学では、人間のすべての悩みは対人関係だと考える。

    これは覚えてる?

    おう、覚えてるぜ。
    「この世に自分しかいなかったら悩みようがない」って話だったな。

    そうそう。
    年収、貯金、恋愛、健康など‥‥

    みんないろんな「悩み」を持って生きてるわね。

    そもそも、この悩みというのは、自分の状況が「悪い」と思わないと生まれないわ。

    まぁそうだよな。年収が低い、貯金が少ない、恋愛がうまくいかない、健康を損なっている

    悩みとなるのはすべて「悪い」時だ。

    「悪い」という判断をするには、何かを 「基準」 にしないといけないわ。

    ここからは良くて、 ここからは悪い、みたいにね。

    その基準が「他人」なんだよな。
    年収で悩むのも、 恋愛で悩むのも、健康で悩むのも‥‥

    「他人と比べて自分の方が劣ってる」

    そんな思いから、悪いとかダメとかいうイメージが生まれて、そこから自己嫌悪につながり悩んでしまう。

    つまりは「劣等感」だよな。
    悩みイコール劣等感。

    他人が関係しない世界では、比べる相手がいないから「悪い」とも思えないし、悩みも劣等感も生まれようがない。

    だから「すべての悩みは対人関係」と言えるのね。

    他人との関係から、他人との向き合い方から、すべての悩み・劣等感が生まれるのよ。

    まぁそうなんだろうなと思うぜ。
    他人を意識するから悩みが生まれる。

    それが人生のタスクと関係あるのか?

    うん、対人関係がすべての悩みを生むということは、すべての喜びも対人関係から生まれるということよ。

    悩みも喜びも、幸せも不幸せも、すべて「対人関係」のありようで決まってしまう。

    だから人生のタスクは「対人関係」の課題になるわ。

    仕事のタスクは職場での、交友のタスクは友人との、愛のタスクは恋人や子どもとの、良好な「対人関係」を築いていく課題なの。

    ‥‥人生のタスクは、対人関係を築く課題‥‥

    しっかり働け、ちゃんと親友や恋人を作れ、みたいな単純な話ではないってことだな。

    そうそう。仕事・交友・愛、それぞれの場面で、他人と良い関係を築くのが人生のタスクよ。

    それぞれのタスクが目指す幸せ

    「幸せになる勇気」の後半では、人生のタスクを中心に話が進んでいくわ。

    前作では語られなかった深い話が展開されるの。

    3つあるタスクの「違い」についても、新たな切り口で解説されているわ。

    なんだ??
    新たな切り口って??

    3つのタスクは「目指すもの」が違うって話よ。

    仕事は「自分」の幸せ。
    交友は「相手」の幸せ。
    愛は「ふたり」の幸せを追求する。

    ‥‥よくわからないな。
    どういうことだ?

    仕事のタスクを考えてみるわね。

    身勝手なトラブルメーカーなんだけど、営業成績が良いから給料も良いって人はいるわよね。

    プロのサッカー選手だったら、チームの和を乱すような行動を起こすけど、個人技が凄いから先発から外せない、とかね。

    自分の幸せしか考えてないのに、会社やチームなどの「共同体」にすごく役立つから、たとえ嫌われたりしても、しっかりした居場所がある。

    ふむ。たしかに仕事ってそうかもな。

    共同体の役に立っていれば、 多少、対人関係に難がある人でも許される感じはあるぜ。

    でも「交友」「愛」はそうはいかないわよね。

    「自分」の幸せしか考えないような人と、親友や恋人になりたがる人なんて中々いないわ。

    そりゃそうだな。
    自分勝手なひとは大嫌いだぜ。

    もし付き合いがあったとしても、仕事みたいに一緒にいる強制力はないんだから、いやだったらサヨナラしちゃえばいいんだ。

    そうね。「仕事」は、いやでも協力せざるを得ない関係だわ。

    「交友」はそういった強制力がない対人関係ね。

    だから「仕事」の対人関係より積極性が必要だし、相手の価値観も尊重しないといけない。

    前回までに話した「尊敬」「共感」は覚えてる?

    これらが必要になるのは、他人の事を考える交友レベルの対人関係からよ。

    覚えてるぜ。尊敬と共感。
    どちらも他人を大事にする行動だな。

    尊敬とは、相手が「そのひとらしく」前向きに、成長・発展していけるよう気づかうこと。

    共感とは、相手の立場になって考えて、相手の考えや行動にも 「そのひとらしい」十分な根拠があるんだ、と想像すること。

    尊敬しつつ、共感できれば、相手の「そのひとらしさ」を邪魔せずに、関係を深めることができる。

    「交友のタスク」は、尊敬と共感が入り口になるのよ。

    ‥‥ふむ‥‥ 交友から一気に難易度が上がる感じだな‥‥

    そうね。追求するのは「相手」の幸せだからね。

    ここからが対人関係の本番よ。

    愛のタスクはもっと難しいんだろ?

    愛のタスクは「ふたり」の幸せを追求するから難しいわ。

    自分も相手も、一緒に幸せになることを目指すのよ。

    なんだかふわっとした話だな。
    何をすればいいか見当もつかないぜ。

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    人生の主語を切り換えよ

    今日は大筋をつかむ回だからね。
    重要なポイントだけ話すわよ。

    仕事は「自分」の幸せ、
    交友は「相手」の幸せ、
    愛は「ふたり」の幸せを追求する。

    おう。
    それはさっき聞いてわかったんだぜ。

    それぞれのタスクの「主役」って誰になるかわかる?

    タスクの主役‥‥??

    仕事は「自分」の幸せを求めるから主役は「わたし」で、同様に考えれば、

    交友の主役は「あなた」
    愛の主役は「わたしたち」になるわ。

    まぁそういうことなんだろうが、主役をハッキリさせたら何かわかるのか?

    うん。人生のタスクの進め方について、本の中ではこう書かれているわ。

    人生の「主語」を切り換えよ

    「わたし」「あなた」「わたしたち」

    これら「タスクの主役」は、そのまま人生の「主語」に置き換えられるわ。

    人生の主語?
    なんだそりゃ。

    たとえば仕事のタスクで手こずってる人は、「わたし」が主語の人生に留まってるってわけね。

    主語が「わたし」ってことは、ものごとを自分中心でしか考えられないってことか?

    そうそう、そんな感じよ。

    仕事を乗り越えたら、次は交友ね。

    「あなた」を主語にして考えられる‥‥つまり、 他人を優先できる人生に進むのよ。

    ふむ。尊敬しつつ共感して「あなた」を優先して考えるんだな。

    それで交友も乗り越えたら次はか。
    「わたしたち」を主語とする人生‥‥

    まだふわっとした話のまんまだな。

    全く、具体的な行動に結びつけられそうにないぜ。

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    最終目標は愛と自立である

    「わたし」が主語の自分中心な人生。
    「あなた」が主語の相手優先の人生。

    ここまではなんとなくわかるんだが、「わたしたち」を主語にするってどういうことだ?

    ちょっとイメージしにくい話だから、魔理沙を使って説明するわね。

    「わたしたち」を主語にする、というのは、この世から魔理沙がいなくなっちゃうイメージよ。

    魔理沙と相手で作る共同体が「わたしたち」ね。

    魔理沙はいなくなって「わたしたち」という共同体の一部になるの。

    はぁ? わたしがいなくなる?
    共同体の一部になる?
    意味がわからないぜ。

    「愛」の解釈はむずかしいわ。どうしても抽象的な話になってしまう。

    詳しくは次回以降に解説するけど、今日はこれだけ覚えておいて。

    本の中に出てくる言葉よ。

    愛は自立です。大人になることです。
    だからこそ、愛は困難なのです。

    愛は自立‥‥ 大人になること‥‥

    人間はとても弱い状態で生まれるわ。

    世話してくれる人の助けがないと生きられない。

    愛されなかったら生きていけない。

    だから子どもは泣く。愛が必要だから、泣いて叫んで愛を要求する。

    でも、そんなことが許されるのは子どもの時だけよ。

    さすがに泣き叫びはしないでしょうけど、大人になってからも、子どものように、愛されることを求め続ける人が大勢いるわ。

    大人になったら、他人を愛することを覚えないといけない。

    愛されようとするんじゃなくて、他人を愛さないといけない。

    他人を愛するってのは、 子どもから大人になるってことなの。

    そして、それが「自立」につながる。

    ‥‥自立ってなんなんだ?

    これも本の中に出てくる言葉よ。

    自立とは、
    「自己中心性からの脱却」なのです。


    愛されたいと願う、自己中心的な世界から抜け出す。

    他人を愛して、 新しい共同体を作り、その一部となって懸命に生きる。

    ‥‥なるほど。それが自立なんだな。

    他人を愛し、自立する。
    なんとなくのイメージは掴めたぜ。

    今日のまとめ

    今日はちょっと抽象的な話ばかりになっちゃったわね。

    人生のタスクの流れと、全体の雰囲気だけでも掴んで欲しかったんだけど、どうだった?

    そうだな。なんとなく大筋は掴めた気がするぜ。

    仕事のタスクは自分の幸せ
    交友のタスクは相手の幸せ
    愛のタスクはふたりの幸せを追求する

    それぞれのタスクの主役を考えると、
    仕事は「わたし」 交友は「あなた」
    愛は「わたしたち」になる。

    これはそのまま「人生の主語」に置き換えられる。

    「わたし」が主語になる、自己中心的な人生に留まるのか?

    「あなた」が主語になる、相手を優先できる人生に進むのか?

    「わたしたち」という共同体の一部分となり、自己中心性から抜け出して、 自立するのか?

    そんな流れで「人生のタスク」を進めていくのよ。

    具体的な行動は次回から解説するわ。

    他人を愛せないと大人になれないってのは、ちょっとビックリしたんだぜ。

    「愛されたい」ってのが普通だと思ってたからな。

    なんでも損得で考えちゃう自己中な人は、愛するより愛されたいって思うでしょうね。

    「愛する」ってのがどんな行動なのか、ちゃんと教えてくれるんだろ?

    もちろんよ。他人を愛して、 大人になって、自立するのが目標だからね。

    「愛」は最終回に解説するわ。

    次回のテーマは「仕事のタスク」よ。

    ここを押さえとかないと先に進めないから、忘れずに聞きに来てね。

    次回に進む

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