嫌われる勇気の徹底解説③感情は出し入れ可能な道具◇ライフスタイルは変えられる

    今日のテーマ

    感情の主人となる

    目次

    第一夜・後編

    さぁ、今日も、嫌われる勇気の徹底解説を進めていくわよ。

    前回は、トラウマの話を通じて目的論について解説したわね。

    おう。ちょっとややこしかったが理解できたんだぜ。

    過去を切り捨てないと、人は変われないって話だったな。

    そうね。多くの人は、自分の人生を、過去・現在・未来と続く、一本の線のようにイメージしているわ。

    これでは過去に引きずられちゃって、今の自分を変えることが難しくなる。

    過去を切り捨てて
    今の自分の目的に沿って
    自由に生き方を選択する


    これが目的論での生き方よ。

    すべては今の自分の決定次第。

    人は、今、この瞬間から、
    変わることができる。

    そういう、前向きなメッセージが前回の内容だったわね。

    でもね、これでみんなが納得してくれるとは思ってないの。

    「今の自分次第で全てが変えられる」なんて聞くと、当然生まれてくる疑問があるわよね?

    んん? 疑問??

    まずは「性格」の問題ね。
    変えたくても変えられないって思ってるんじゃない?

    あーたしかに。 性格とか気質って、ずっと変わらない印象があるな。

    あとは「感情」ね。

    自由に行動を選べるって言っても、感情は瞬間的に生まれるから、逆らうのは難しいんじゃないか? ってね。

    ‥‥ふむ‥‥
    特に「怒り」の感情だな。
    私は抗えないんだぜ‥‥

    魔理沙は怒りっぽいもんね。

    結論から言えば「性格」は変えられるし、怒りなどの感情についても、人間を支配するものじゃないわ。

    ‥‥そうなのか?
    それらも目的論で片づけられるのか?

    うん、その通り。
    半信半疑でしょうから、わかりやすく解説するわね。

    みんな自分だけの世界を生きている

    魔理沙は、今生きてるこの世界は一つしかないって思う?

    なんだ急に哲学的な。

    ‥‥そりゃあ一つだけだと思うぜ。

    一つの世界を、みんなで共有して生きてるんじゃないのか?

    感覚的にはそうかもしれない。
    でも少し考えてみて欲しいの。

    「ありのままの世界」なんて、感じることは出来るのだろうか?

    ‥‥どういうことだ?

    魔理沙は、五感などの感覚器を通してしか、世界を認識できないわ。

    それは分かってもらえる?

    ‥‥そうだな‥‥

    視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚。
    すべて失ったら何も感じられないぜ。

    それらの情報を魔理沙が「意識」するまでに、いったん脳が「処理」を行っているわよね。

    感覚器から入ってくる、ものすごく大量で断片的な情報を、

    脳が取捨選択や処理をしないと魔理沙は「意識」できない。

    まぁそうなんだろうな。

    雑多な情報をぜんぶ意識してたら、大事なことを見落としちゃいそうだ。

    必要な情報だけを、意識に上げようとするはずだぜ。

    つまり、魔理沙が意識している世界は、脳や感覚器が、何かしらの手を加えた後の世界なのよ。

    「ありのままの世界」なんて認識するのは不可能よ。

    「ありのままの世界」と意識の間には、必ず何者かが介在するわ。

    ‥‥だから世界は一つじゃないって言いたいのか?

    そうね。「世界」は、私たちの意識に上るまでに、脳や感覚器で都合よく作り変えられてしまう。

    錯視なんてわかりやすいわよね。

    ありもしない三角形が見えたり、中心部が明るく見えたり‥‥

    現実を捻じ曲げて人間に意識させる。

    そうだな。 錯視は極端かも知れないが、日常的な見間違い、聞き間違い、覚え違いなんてしょっちゅうだぜ。

    何かを意識したり、しなかったり。
    覚えてたり、覚えてなかったり。

    脳の数だけ・人の数だけ世界がある。

    私と魔理沙は違う世界を生きてるの。

    要するに、見え方や感じ方が、人それぞれ違うって事だろ?

    まぁたしかに、同じような境遇で生きてきた人でも、希望に満ち溢れてる人もいれば、無気力に支配されてるような人もいるんだぜ。

    そうね。同じ世界を生きているように見えて、実は、みんな中身が違う世界を生きているわ。

    自分のいる世界を
    どのように見ているのか?


    そういう世界観のようなものを、アドラー心理学ではライフスタイルって呼ぶのよ。

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    ライフスタイルは変えられる

    ライフスタイル?
    それは性格とは違うのか?

    性格よりは広い意味を持つわね。

    世界観や人生観、考え方のクセのようなイメージだわ。

    わかりにくかったら「性格」と思ってくれてもいいけどね。

    だいたい10歳前後に、人はライフスタイルを選ぶらしいわ。

    選ぶ??
    生まれながらに持ってるのがライフスタイルじゃないのか?

    違うわ。 そう思いがちだけどね。

    ライフスタイルは子供の頃の生存戦略から生まれるのよ。

    子供が環境に適応するために、自分で選ぶ生き方ね。

    それがクセとなって、いずれライフスタイルになるの。

    子供の生存戦略? 環境に適応?
    どういうことだ?

    例えば、親からの愛情を感じられない環境だったら、子供はそれに適応して、愛を期待しなくなるかも知れないわね。

    逆に愛情過多の環境だったら、調子に乗ってワガママになったり、干渉を避けるようになったりする。

    ‥‥ふむ‥‥ 
    わからん話ではないな‥‥

    例えば、悲観的だったり反抗的だったりするのは、生まれつきそういう性格なのではなくて、環境に適応する為にそうしてきた結果‥‥

    そうそう。
    それがクセになって、大人になってからもそれを続けてしまう。

    好きな人生を選べるはずなのに、なぜか過去と同じような生き方を続けてしまう。

    「私はそういう性格なんだ」って思い込んじゃうんだな。

    まぁ、長い時間をかけてクセになってるんだから、変えるのは簡単ではないんだろうけどな。

    うん、そうね。
    クセを直すのって難しいわよね。

    でも「不可能ではない」って思って欲しいのよ。

    ライフスタイルは、変えられないものじゃなくて、頑張れば変えられるものだって思いましょう。

    前回も言ったけど、人は常「変わらない」という決断をしているわ。

    だから人生を変えられない。

    慣れてるライフスタイルを手放すのが怖いから、多少の不満はあっても、同じような生き方を続けてしまう。

    大きな不満があっても、仕事を辞めないのと似てるな。

    環境の変化によって起きる問題の方を恐れるんだよな。

    そうね。 慣れてない環境だと先が読めないからね。

    慣れた環境というのは、つまり過去から続けてきた環境ってことよ。

    もし自分の人生に不満があるなら、この図のように、過去から未来に繋がりそうな一本の線を描いてしまうより、

    過去を切り捨てて、今の自分の目的に沿って、自由に生き方を選択する方がいいと思うわ。

    それには勇気が必要なんだよな?

    おっしゃる通りね。

    生き方を変えられない人は、過去が問題なんじゃなくて、過去を捨てる勇気の欠如が問題なのよ。

    そして、勇気を得る方法は第四夜に出てくるんだったな。

    そう、共同体感覚の話までお預けね。

    感情を支配するのは自分

    「変えられない」って思われがちなのが、もう一つあったわね。

    感情だな。

    そう、感情への対応ね。

    実際わたしは、怒りの感情を抑えられないんだぜ‥‥

    瞬間的に怒りが生まれて、その感情のまま怒っちゃうって感じ?

    そうだな。
    気付いた時には怒ってるぜ。

    そうなのね。でも私は魔理沙に怒られた事なんてないんだけどな。

    そりゃあ霊夢は幼なじみだからな。
    腹が立つことも無いぜ。

    どうして?
    この前、遅刻した後輩に怒ってたけど、私だって魔理沙との待ち合わせに遅れた事あるわよ。

    幼なじみと後輩とじゃあ、対応が変わって当然だろ?

    された事は同じなのに?

    どうして相手によって怒ったり怒らなかったりするのかしら?

    ・・・。

    怒りは瞬間的に生まれると思ってるだろうけど、実はそうじゃないのよ。

    怒りの行動に移る前に、きっちり相手を選んでるはずよ。

    怒る前に相手を選んでいる‥‥

    そう。原因論じゃなくて、目的論で考えないといけないわ。

    魔理沙は、怒りを生むような事をされたのが原因で怒ったんじゃない。

    それは過去に原因を探しに行く原因論での考え方ね。

    過去の原因ではなくて、今の魔理沙の目的を考えるのよ。

    魔理沙は、相手を屈服させるという目的を達成する為に、その手段として怒りを選んだだけなの。

    ‥‥そうなのかな‥‥??

    嫌われる勇気の本の中に、いかにもありがちな例が出てたわね。

    母親と娘が、大声で口論してる途中に、家に電話がかかってきた。

    母親が不機嫌そうに電話に出たら、相手は娘の担任教師で、急に声色も口調も丁寧になった。

    ありがちだな。 私が母親でも同じような対応になるんじゃないかな。

    もうわかったでしょう?

    怒りなんて、相手次第で、すぐに出したり引っ込めたり出来るのよ。

    人間の行動を支配するような、そんなたいそうな存在じゃないの。

    相手に負けを認めさせたい時に、未熟な人間が使いたがる、一つの道具に過ぎない。

    怒れば言うこと聞くだろう、みたいな安直さで使われる道具に過ぎない。

    私が怒りっぽいのは、怒りっぽい性格だからじゃなくて、単に精神が未熟だからってことか?

    なんとも申し上げにくいけどね。
    そういう事よ。

    手っ取り早いけど自己中心的。
    怒りとはそういう道具ね。

    他人との関係を大事に思ってたら、そんな時短の道具は使われずに、話し合いが選ばれたかも知れないわね。

    怒りじゃなくて話し合いか‥‥

    たしかに怒った後って気まずくなるし、怒られた方も何かしら、マイナスのイメージを抱えるだろうな。

    そうそう、怒った後は後悔するのよ。

    相手に何か言いたいことがあるなら、なおさら感情的になってはダメよ。

    さっきのライフスタイルの話と同じで、怒りの感情を使い慣れちゃうと、それがクセになるから要注意ね。

    「怒りを抑えないと‥‥」とは考えずに、「別の道具を使う」という発想をした方がいいわ。

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    今日のまとめ

    今日は性格と感情の話をしたわね。

    共通して言えるのは、どちらも変えられるってことだわ。

    簡単にまとめるとそうなるな。

    ライフスタイルは変えられる。
    感情の使い方は変えられる。

    第一夜の話を聞いて、とりあえず私はこう理解したんだぜ。

    すべては今の自分が決めること。

    私は、今の自分の目的に沿って、いろんな未来を生きられる。

    出来ないこと・変えられないことがあっても、過去や、他人や、環境のせいにしちゃいけない。

    今の自分がどうするべきか

    重要なのはこれだから、勇気を持って決断しないといけない。

    そうね。もし人生に不満があるなら、それを変える「決断」をしないといけないわ。

    ここまでの内容を理解しても変えられないとしたら、それは勇気が不足してるってことよ。

    勇気を補充する方法はこの先話していくから、まずは考え方を変えていきましょう。

    原因論を捨てて、目的論を選ぼう。

    まだ勇気が足りてないなら、まずは目的論を知ることから始めよう。


    こんな感じか。

    まだ第一夜だからね。
    その程度の理解で十分だと思うわ。

    次回からは第二夜の解説に入るわね。

    魔理沙の人生に大きな影響を及ぼす、
    「劣等感」の話をしていくわ。

    劣等感か。
    難しい話じゃないといいんだけどな。

    大丈夫よ。
    極限までわかりやすく解説するからね。

    次回に進む

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