嫌われる勇気の徹底解説⑬人生の指針は他者貢献である◇過去よりも未来よりも今を生きる

    今日のテーマ

    「今」を真剣に生きる

    目次

    第五夜・導きの星

    「嫌われる勇気」の解説も、いよいよ今日が最終回よ。

    一番大事な話をして終わりにするわ。

    一番大事? どんな話だよ?

    これまでの話の集大成として、幸せになるための生き方を示すわよ。

    「人生」というものを、
    どう捉えて生きていくべきか?


    そんな深くて大事な話をしていくわ。

    人生をどう捉えるか‥‥
    なんか難しそうなテーマだな。

    大丈夫よ。
    とてもシンプルな考え方だからね。

    前回は「人間の幸せ」について掘り下げたけど覚えてる?

    ちゃんと覚えてるぜ。

    みんな「特別な存在」を目指したがるけど、それが人間の幸せだって考えると問題が出てくるんだよな?

    そう。世の中の多くの人は、普通の人で終わっちゃう人生なんて、幸せじゃないと思ってるわ。

    でも、みんながみんな「特別な存在」を目指しても、なれるのはほんの一握りの人間だけよ。

    ほとんどの人は、その他大勢の普通の人にしかなれない。

    だから「普通である勇気」が必要になるんだよな。

    特別な存在に執着していると、いつまで経っても劣等感から抜け出せない。

    その通りね。すごい人を目指すのは後回しにして、一旦、普通である自分を受け入れないといけないわ。

    「自己受容」ってやつだな。

    ありのままの自分を受け入れる。

    特別になれない、

    普通の自分を素直に受け入れる。

    前回はそこで話が終わったわね。

    魔理沙はこの話で納得できたかしら?

    モブキャラみたいな普通の自分を、一旦でも受け入れようと思えた?

    ‥‥そうだな‥‥
    自己受容が大事なのは理解したぜ。

    現在地を見直し、そこから再出発すれば、自分のペースで「特別な存在」を目指して行ける。

    でもな‥‥ 難しいな‥‥
    なんか弱い生き方みたいで。

    「わたしはありふれた普通の人間だ」
    「どこにでもいる替えのきく人間だ」


    こんなふうに一瞬でも認めちゃうのは、なんか後ろ向きな気がするぜ。

    「普通である自分を受け入れる」って聞くと、普通であることに満足してしまうとか、立ち止まってしまうイメージを持つかもね。

    そんな弱い生き方では、自分を好きになれないって思う?

    おーそれは思うな。
    劣等感まみれでもいいから、高い目標に向かう自分の方がカッコいいぜ。

    ふふ、じゃあその辺りの誤解を解きつつ、今日のテーマに向かうわね。

    嫌われる勇気に書かれている、幸せで充実した人生の送り方を伝えるわ。

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    自己受容は後ろ向きじゃない

    まずは誤解を解かなきゃね。

    自己受容は後ろ向きじゃなくて、むしろ前向きな行動なんだから。

    わざわざ「自分はありふれた存在だ」って認めるのが前向きなのか?

    そうよ。だってありふれた存在なのが現実だからね。

    現実を直視して、そこから前向きに進むのが自己受容だわ。

    「わたしは特別な存在になれるんだ」

    このような強がりは、アドラー心理学では「優越コンプレックス」と呼ばれるわ。

    第四回で解説したわね。

    自分が普通である劣等感をこじらせてしまうと「強がる」という道に進む。

    「劣等感をこじらせる」とは、現実から目を背け続けるということよ。

    現実から目を背ける‥‥

    普通である現実から目を背けて、特別な存在に執着する。

    そうすると、特別な存在を演じてしまったり、特別になれてない「今」の自分を、仮のものだと考えたりするわ。

    ふむ。本当は50点なのに、80点を取ったフリをしたり、50点である自分は間違いで、本当の自分はもっと上のはずだ、なんて思い込む。

    そうそう。そんな、自分にも他人にも嘘をつくような状態って幸せかしら?

    まぁ違うだろうな。
    高い点数を取れるまで、ずーっと自分に不満を持ってしまいそうだぜ。

    たとえ高い点数を取れたとしても、それが特別な存在にふさわしい点数かどうか、気になって仕方ないだろうし。

    そうね。そんな優越コンプレックスに陥らない為に自己受容が必要なの。

    もう一度言うけど、自己受容は後ろ向きな行動じゃないわ。

    他人から目を離して、自分の現在地、つまり「現実」を見つめ直す作業よ。

    強がらず、他人に振り回されずに成長するには、まずは自分の「現実」を受け入れないといけないわ。

    自分の現実を見つめ直し、スタートラインを再設定して、そこから自分らしく前に進むのが自己受容。

    現実とは「今」のことなの。

    「今」の自分が、現実の自分であり、本当の自分であり、ありのままの自分なのよ。

    現実とは今‥‥ 過去や未来ではなく「今」の自分が本当の自分‥‥

    そう。過去や未来なんて、ただの記憶や想像なのよ。

    人間が生きられるのは「今」しかないんだからね。

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    人生とは連続する『今』である

    んん?? どういうことだ?
    生きられるのは「今」しかない?

    そう。 魔理沙が生きている、この目の前に広がる現実の世界。

    これは「今」しかないのよ。

    人間は「過去」や「未来」を生きることはできないからね。 

    そりゃそうだな。
    タイムマシンでも使わない限り、過去や未来を生きるなんて出来ないぜ。

    タイムマシンで過去や未来に行けたとしても、着いた瞬間から「今」が始まるから同じことよ。

    ‥‥そうか‥‥
    どの時代にタイムスリップしても、そこに居る自分にとっては、 過去でも未来でもなく「今」になるな。

    魔理沙が存在しているのはなのよ。
    人間が生きているのはだけで、人間はしか生きられない。

    ‥‥まぁ、そうなんだろうな。
    昨日の自分や、明日の自分を動かすことは出来ない。

    自分が動けるのは「今」しかないぜ。

    「過去」は頭の中に記憶として存在するだけで、「未来」は頭の中で作られた想像でしかない。

    ここまでは同意してもらえるかしら?

    なんか小難しい話だが‥‥
    まぁ理解はできるぜ。

    過去の自分なんて記憶の中にしか居ないし、未来の自分は想像の世界にしか居ないんだぜ。

    この世にわたしは、一人しか存在できないんだからな。

    そう、その通り。
    魔理沙は今しか生きられない。

    だから、人生というのは「今の連続」で成り立ってると考えるべきなの。

    過去から今に繋がり、そこから未来に向かっていく。

    そんな一本の線ではなくて、「今」という、点の連続で成り立つのが人生というものなのよ。

    線じゃなくて点の連続??
    どういうことだ?

    さっき魔理沙は言ったわね。
    劣等感まみれでいいから、高い目標に向かう自分の方がカッコいいってね。

    おう、たしかにそう言ったな。

    高い目標というのは、当然、未来に設定するのよね?

    人生を一本の線のように捉えて、未来の目標に向かって進んで行く‥‥

    そうだぜ。一流のスポーツ選手や芸術家、弁護士や官僚になりたかったら、どうしたって努力の蓄積が必要だ。

    なろうと思ってすぐなれるものじゃないから、人生の早いうちから高い目標を設定して、行動を起こしておかないと間に合わない。

    例えるなら登山のようなイメージ?

    その通りだ、山の頂上を目指して努力するんだ。

    でもそれだと、登り切るまでの過程が全部、人生の「途中」ってことになるわね。

    病気や事故・経済的な問題なんかで、その「途中」で挫折してしまったら、その人生は中途半端で空しいものになっちゃうわよ?

    それは仕方ないんだぜ。
    高い目標を目指して、挑戦をするんだから挫折はつきものだ。

    アドラー心理学ではそう考えないわ。
    どんな人生で終わったとしても、それが空しいものだとは考えない。

    なぜなら、人生は常に「完結」しているからよ。

    人生はしかない。
    の連続であり点の連続。

    だから常に完結している。

    ‥‥常に完結‥‥? 
    人生に途中は無い?

    そう。ひとつひとつの点が、ひとつひとつの人生よ。

    人生を「点の連続」だと考えれば、遠くの目標なんて設定しようがないの。

    今の自分は、過去の自分とも、未来の自分とも関係がないんだから、あえてそれをイメージで表すと、こんなバラバラなのが人生なのよ。

    だから長期的な目標なんて立てようがない。

    人間の成長に必要なのは、高い目標に向かって努力することじゃないわ。

    ひとつひとつの点を、ひとつひとつの人生だと思って生きること。

    つまり、訪れると同時に去っていく、始まると同時に完結していく、そんな「今」を真剣に生き続けること。

    人間の成長とは、そんな過程で生まれるものなのよ。

    ‥‥計画を立てたり、目標を設定することに意味が無いって言いたいのか?

    そこは言い切っちゃうと反発されるだろうから、こんなふうに考えてみて欲しいわ。

    目標を立てたとしても、努力するのは今の自分よ。

    「どこを目指すか」じゃなくて、今、この瞬間を「どう生きるか」を考えるべきなの。

    今、この瞬間に集中して、真剣に、丁寧に生きていたら、過去や未来なんて見えなくなるわ。

    強いスポットライトを当てると、その周りは暗く見えなくなるみたいにね。

    「今」に集中して、
    「今」を真剣に生きる。

    そして、ふと足元に視線を落として、現在地を確認してみた時に、

    「こんな所まで来てたのか」と感じるのが成長なのよ。

    ふむ‥‥ 人間は今しか生きられないんだから、先のことを考えるよりも「今」に集中しないといけない‥‥

    そう、その通り。
    方向性を探るのは有りだけどね。

    方向を決めたら、あとは足元を確認しつつ、今を真剣に生きるだけなのよ。

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    人生最大の嘘

    逆に言うと、過去を振り返ったり、未来のことを考えてしまうのは、「今」を生きていない証拠なのよ。

    そういうことになるんだよな‥‥
    まぁなんとなく実感あるんだぜ。

    自分の将来に不安を感じたりするのって、たいていボケーーっと暇してる時だよな。

    ふふ、そんな身近な例もあるわね。
    「今」から目を背けたら、行き先は過去か未来しかないからね。

    自由だった学生時代を思ったり‥‥
    漠然とした将来への不安を感じたり‥

    「今」を真剣に生きなかったらそうなっちゃうんだな。

    そういうことね。

    人生を「一本の線」や「一つの物語」のように捉えるのは面白いと思うわ。

    だけどそう捉えてしまうと、どうしても過去や未来が気になって、一番大事な今をおろそかにしがちなのよね。

    今をおろそかにするってのは、具体的にはどういうことなんだ?

    一言でいうなら「人生のタスク」から逃げることね。

    人生には、やらないと幸せになれない、人生のタスクというものがある。

    第六回で解説したけど覚えてる?

    えーっと、たしか3つあったんだぜ。
    仕事のタスク・交友のタスク・愛のタスク、だったかな。

    そうそう、覚えててくれて助かるわ。

    仕事・交友・愛。

    それぞれの状況で、良好な対人関係を築くのが「人生のタスク」よ。

    「今をおろそかにする」っていうのは、この人生のタスクから逃げてしまうってことね。

    なるほど。対人関係の「今」やるべき努力を怠る感じだな?

    まさにその通りね。
    アドラーは、努力から逃げるために使われる、様々な言い訳を「人生の嘘」と呼んだわ。

    時間が無いから‥‥
    向いてないから‥‥
    やったことないから‥‥


    このように、いろんな言い訳を駆使して、人は目の前のやるべき事から逃げようとする。

    ‥‥わたしも毎日、言い訳してるな。
    「人生の嘘」だらけだぜ。

    わたしも魔理沙に偉そうなことを言えないくらい「人生の嘘」を使ってしまうわね。

    でも「人生最大の嘘」には気を付けましょうね。

    人生における最大の嘘、
    それは「今」を生きないことよ。

    過去を見て、未来を見て、人生全体にぼんやりと光を当てて、なにかの物語が見えたつもりになる。

    「今、ここ」にいる自分から目を背けて、ありもしない過去や未来にばかりに光を当てる。

    わたしは今しか生きられない。だから過去や未来に逃げてはいけないぜ。

    そう。過去の魔理沙も、未来の魔理沙も、どちらも「今」の魔理沙が作り出すものよ。

    すべては「今」の魔理沙しだいよ。

    人生の嘘を振り払って、「今、ここ」に強烈なスポットライトを当てて、真剣かつ丁寧に生きる。

    それが今日のテーマなんだな。
    幸せになるための生き方。

    人生の指針 「導きの星」

    おっしゃる通りよ。長々と解説してきたけど、結論はとてもシンプルだわ。

    今が大事で、今を生きるべきなのはわかったぜ。

    人生のタスクに立ち向かうべきなのもわかった。

    でも、今日まで嫌われる勇気の解説を聞いてきたが、やるべきことが多すぎて混乱してるぜ。

    結局、わたしは「今」、どう生きればいいんだ?

    魔理沙が疑問を持つのも当然だわ。

    原因論と目的論。
    人生のタスクと人生の目標。
    縦の関係と横の関係。
    共同体感覚と貢献感。
    自由と承認欲求。

    課題の分離。

    いろんな話をしてきたけど、最終的にはたった一つの行動に集約されるわ。

    生き方に迷った時、指針となってくれる導きの星。

    それが「他者貢献」よ。

    他者貢献‥‥
    他人に貢献する。 他人の役に立つ。

    魔理沙がどんな「今」を生きていようと、たとえ魔理沙を嫌う人がいようと構わない。

    「他人に貢献するんだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、何をしてもいい。

    嫌われる人には嫌われ、自由に生きて構わない。

    ‥‥導きの星を見失わなければ、何をしてもいい‥‥ 嫌われてもいい‥‥

    共同体感覚の図を見て欲しいわ。

    前々回に解説したけど、他者貢献が直接的に「貢献感」に繋がるわね。

    人間の幸せは「貢献感」よ。

    欲しいのは貢献感。
    やるべき行動は他者貢献。

    ありのままの自分を受け入れる自己受容も、無条件に他人を信じる他者信頼も、他者貢献を前向きに継続するために必要な行動よ。

    すべては 他者貢献 に繋がっていく。
    だから導きの星と呼ばれるの。

    他者貢献を行動の指針として、
    「今、ここ」にしかない人生を、
    真剣に、丁寧に生きるのよ。

    過去も未来も存在しない。

    だから「今」の話をしましょう。

    決めるのは昨日でも明日でもなく、
    「今、ここ」なのよ。

    ふむ‥‥ どうやらそうするしかなさそうだな。

    人生は今しかない。
    よく考えたら当たり前の話だぜ。

    わたしが行動できるのは今しかないんだからな。

    人生は「今」の連続で「点」の連続。

    ひとつのを、ひとつの人生として丁寧に生きる。

    ひとつの点である「今」をおろそかにするのは、人生全体をおろそかにするのと同じことだ。

    今やらなきゃ何も変わらない。

    他人に貢献して、幸せになるチャンスは「今」 しかない。

    そう。それが 「嫌われる勇気」 に書かれている主張よ。

    私は「過去も未来も今の自分しだい」って言葉に勇気をもらったわ。

    そうだったんだな。
    わたしは「導きの星」を忘れないようにするぜ。

    そして、アドラー心理学の入り口の課題の分離を真剣にやってみようかな。

    それは良い考えね。

    課題の分離ができるようになると、わたしが第一回の最後に言ったように、自分の立場をハッキリ決められるようになるわ。

    大事なのは他人がどうこうじゃなくて、自分がどうするか、だよな。

    自分らしく、今を精一杯生きてみようと思うぜ。

    幸せになる勇気の解説に進む

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