嫌われる勇気の徹底解説⑦自由を得るために嫌われる覚悟を持つ◇承認欲求を否定する

    今日のテーマ

    自由を得るための代償

    目次

    第三夜・承認欲求

    さぁ、嫌われる勇気の解説も、いよいよ第三夜に入っていくわよ。

    たしかテーマは「自由」だったな。

    そうね。自由に生きていく為の話よ。

    今日はその中でも特に重要な、承認欲求の問題を解説するわね。

    承認欲求か。
    なんか聞いたことあるんだぜ。

    簡単に言っちゃうと、他人に認められたい、好かれたい、褒められたい、みたいな欲求のことね。

    一般的にはプラスのイメージで捉えられているわ。

    そうだな。
    わたしも褒められるのは好きだぜ。

    なんか気分が良いし、自分の価値を実感できる瞬間じゃないか?

    まぁ、そうかもね。
    でもアドラー心理学では否定するわ。
    承認欲求は捨てるべきだってね。

    はぁ?? 捨てるべきだって??
    どうしてだよ。

    褒めたり褒められたり。
    認めたり認められたり。


    そんなふうに、お互いに承認欲求を満たし合って、結びつきを強めているのが人間じゃないのか?

    たしかにそういう見方もあるわね。
    でも否定するの。

    なぜなら、今日のテーマである自由を邪魔してしまうからよ。

    わかりやすく解説していくわね。

    承認欲求を疑え

    イマイチ納得いかないな。
    わたしは親に褒められたくて、勉強や部活を頑張ったりしたぜ。

    そんな頑張りも、アドラー心理学は否定するのか?

    褒められたくて頑張ったのなら否定するわね。

    努力すること自体は問題ないんだけど、動機が不純だからね。

    ‥‥動機が不純?
    どういうことだ?

    なぜ褒められたら嬉しいのか考えてみましょうよ。

    本能のようなものだとも考えられるけど、魔理沙が幼い頃から受けている、賞罰教育の影響もかなり大きいわ。

    賞罰教育??
    良いことをしたら褒めて、悪いことをしたら叱る、みたいな教育のことか?

    そうそう。賞罰というアメとムチを使い分ける教育ね。

    魔理沙もされた覚えがあるでしょ?

    まぁな、そんな教育は常識なんだぜ。
    褒めたり叱ったりして、子供の行動を正していくんだ。

    勉強しなかったら怒る。
    逆に勉強を頑張ったら褒める。

    そうそう。勉強でも部活でも、さぼったら二度としないように叱る。

    頑張ったら、また頑張るように褒めるんだぜ。

    そんな賞罰教育をくぐり抜けた人間って、どんなライフスタイルを身に付けるかわかるかしら?

    ?? わからないな……

    褒められることは頑張るけど、
    それ以外はやらない。

    怒られることはやらないけど、

    それ以外はやっちゃう。

    ‥‥それはちょっと極端じゃないか?

    いいえ、しつこく賞罰を繰り返したらそうなっちゃうわ。

    子供はバカじゃないのよ。
    学習して、賞罰への対策を考えるわ。

    褒められるのは良いことで、
    怒られるのは悪いことらしい。

    じゃあ、褒められることは頑張ろう。
    怒られることはやらないでおこう。

    褒められないことは、
    しなくていいのかな?

    怒られないことは、

    してもいいのかな?

    怒る人がいなかったら、

    何をしてもいいのかな‥‥‥

    ああ、大人の言いなりで育ったらそうなっちゃうかもだぜ。

    賞罰教育に完全に適応しちゃった子供は、自分でものごとの「良し悪し」の判断が出来なくなるわ。

    当然よね。
    良し悪しを決めるのはいつも大人で、それを受け入れて育つんだからね。

    単純に、褒められることを良いことだと思い、怒られることを悪いことだと考えてしまう。

    それ以外のことは、いちいち大人に聞かないとわからない。

    成長してからも、常に他人の反応に振り回されて、自分で判断することができない。

    なるほど‥‥
    単純に、褒められることが良いことだって考えるのは問題アリなんだな。

    良し悪しの判断を、他人に委ねることになってしまう‥‥

    そう、その通り。
    褒められるかどうかなんて、相手の価値観しだいなのよ。

    承認欲求を野放しにすると、 褒められたくて、他人の価値観に振り回されるわ。

    それでは不自由な人生になっちゃうから、アドラー心理学では否定されるのね。

    他人に気に入られたくて、自分らしく行動できないから不自由ってわけだ。

    そうそう。
    わたしたちは、他人の期待を満たすために生きているのではないのよ。

    だから承認は自分でするべきなの。
    他人に委ねちゃいけないわ。

    本当の自由とは何か?

    承認欲求は不自由を生む。
    考えてみたら当然だよな。

    他人に気に入られるために、他人に合わせちゃうんだから。

    そうね。好かれたい・嫌われたくないと思ったら、どうしても他人に合わせないといけなくなるわね。

    特に「嫌われたくない」という気持ちは、「好かれたい」という気持ちより強くなりがちね。

    たしかにそうだな。
    嫌われるのってイヤなんだぜ。

    でも嫌われることを怖がって、他人に合わせてたら自由に生きられないわ。

    ‥‥?? 何が言いたいんだ?

    本のタイトル通りのことよ。

    嫌われる勇気を持って、承認欲求を乗り越えないと、自由な生き方は手に入らない。

    つまり、自由とは、他人から嫌われることである。

    なかなかショッキングな結論よね。

    自由とは嫌われること?
    なんだよ、それ。

    自由に生きてるけど、嫌われてない人だっているだろ。

    そんな人いないわよ。
    価値観が同じ他人なんて、存在しないんだからね。

    もし100%自由に、自分の価値観で生きるとしたら、必ず他人の価値観とは衝突してしまうわ。

    誰からも嫌われてないとしたら、それはみんなに合わせてるってことよ。

    不自由まっただ中ね。

    ‥‥霊夢はわたしに「嫌われろ」って言いたいのか?

    ちがうちがう、人生に不自由を感じてる人は、嫌われることを怖れちゃいけないって言いたいだけよ。

    こんがらがった人間関係からは、嫌われる勇気がないと脱出できないの。

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    今日のまとめ

    今日はテーマを絞ったから早めに終わるわね。

    承認欲求自由 の関係。

    あと 嫌われる勇気 について話したけどどうだった?

    自由に生きるのは、意外と厳しいもんなんだなって思ったぜ。

    まさか他人から嫌われることが必要になるなんてな。

    まぁ「 完全な自由」なんてありえないんだけどね。

    どうしたって他人に合わせる時は出てくるはずよ。

    でも忘れないで欲しいのは、承認欲求のままに生きていると、他人の人生を生きてしまうってことよ。

    他人の価値観に合わせて生きる不自由さは、時に人を、死に追い込むことさえあるんだからね。

    実際わたしの身近にもあった話よ。

    「嫌われるしかないんだ」って、自分を追い込まないといけない時が、あるかも知れないわ。

    覚えておくぜ。いざとなったら嫌われる勇気を発動しないとな。

    今日は嫌われる勇気の話をしたけど、そんな最終手段をとる前にやるべきことを、次回に解説するわ。

    こんがらがった人間関係を、解きほぐしてリセットするテクニックよ。

    それは是非とも聞いておきたいな。

    最後に、今日の結論をもう一度伝えておくわね。

    次回に進む

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