【名言集④】怒る人は幼稚な人である◇アンガーマネジメント◇アドラー心理学

    今日のテーマ

    感情は道具である

    目次

    怒る人は幼稚な人

    さぁ、今日もアドラー心理学の名言を紹介していくわよ。

    怒りやすい人は、怒りによって、容易に他者の支配者になれることを知っている。

    ふむ、怒りに関する言葉だな。

    怒りによって、他人を支配する‥‥

    この名言を通じて魔理沙に、怒りという感情を使う幼稚さを伝えるわね。

    感情を「使う」幼稚さ?
    なんか道具みたいに言うんだな。

    そうね。感情は道具なのよ。
    出したり引っ込めたり出来る道具ね。

    「反射的に怒ってしまった」とか言うけど、実際は相手を選んで、怒るかどうかを決めているわ。

    そうなのか? 怒りなんて特に、反射的な感情だと思うぜ?

    そう思うのも無理はないわね。
    まずは怒りの本質を考えてみるわよ。

    感情は出し入れ可能な道具

    魔理沙は、怒りの感情を急に引っ込めた経験は無い?

    イマイチ思い当たらないな‥‥

    そう?
    たぶん魔理沙だったら、日常的にやってると思うわよ。

    私は怒りっぽいからな。何か例を挙げてくれたら思い出すかもだぜ。

    そうね‥‥

    私の後ろで弟が、クチャクチャ音をたててミカンを食べてた時、

    「うるさい!」って怒鳴ろうと振り返ったら、弟じゃなく父親だったの。

    ははっ、それは怒鳴れないな。

    怒鳴れないどころか、怒りの感情もどこかに行っちゃったわ。

    まぁ、ムカついた相手は弟だったんだからな。

    でもおかしいと思わない?

    音を不快に感じたのはどちらも一緒で、弟には怒って父親には怒らない。

    ふむ‥‥ 似たようなケースは沢山あると思うぜ。

    急いでる時、ゆっくり歩く人にムカついたけど、目の不自由な人だと分かってすぐに反省したり。

    不愉快な事が続いてて、機嫌悪く電話に出たら、お世話になってる人で慌てて取り繕ったりね。

    ‥‥よく考えてみると、怒りの感情なんて、相手によって出たり消えたりしているな。

    そう。怒りの本質その1ね。

    怒る相手は事前に選んでいる

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    「怒り」を使いたくなる権力闘争

    怒りという道具を使うかどうか決めるのは、「何をされたか?」よりも、

    「相手が誰なのか?」の方が重要になってくるんだな?

    その通り。
    感情を発散するかどうか、まずは相手を見定めてるのよ。瞬間的にね。

    相手の何を見定めてるんだ?

    自分より上か下かを判断してるのよ。

    その判断によって、怒るかどうかが決まってわけね。

    ???

    さっきの私の例で分析してみるわね。

    私より下の弟が、上である私を不快にさせたから、「怒り」を使って上下関係をハッキリさせようとした。

    相手が私より上の父親だとわかったから、一瞬で「怒り」は引っ込んだ。

    なるほど‥‥ 
    他の例だったらどうなるんだ?

    歩くスピードの遅い人を、自分より下だと見下して、「遅くて迷惑だ」と分からせたくて怒りが出てきた。

    目の不自由な人だとわかったら、上とか下とか関係なくなる「道徳心」が、怒りを引っ込めさせた。

    ふむ。まぁ納得のいく流れだな‥‥

    自分より下だと思ったら怒る。
    下じゃないとわかったら引っ込める。

    厳密に解釈するとこうなるわ。

    自分より下だと分からせる為に怒る

    アドラー心理学では「権力闘争」と呼ばれる状態よ。

    権力闘争?
    用語としては初めて聞くぜ。

    自分と相手の「どっちが上か?・どっちが正しいか?」を決めようとする、野蛮な戦いね。

    これは、アドラー心理学では選ぶべきじゃない道よ。

    選ぶべきは権力闘争じゃなくて、相手の生き方や価値観を受け入れたり、

    自分の主張を理解してもらう為に努力しようとする道ね。

    そういった「手順」を短絡的に無視して、自分の主張を通そうとする時に「怒り」が使われるわ。

    ・・・

    「怒り」とは時短の道具なのよ。

    他人と良い関係を育もうとする忍耐力。それを持てない人が、咄嗟に手にしてしまう道具ね。

    権力闘争って、忍耐力の足りない人が陥る状況なんだな。

    仲間になって共存するんじゃなくて、勝って自分の主張を通そうとする。

    話し合いではなく怒りを選択するのは、早く勝とうとするからなんだな。

    そうそう。怒りの本質その2よ。

    権力闘争に足を踏み込んでいる

    短絡的で、自己中心的な行為だわ。

    まとめと対策

    怒りの本質をおさらいするわね。

    相手は事前に選んでいる
    権力闘争に足を踏み込んでいる

    その2つは理解したつもりだぜ。

    怒りは相手によって出し入れ可能な道具で、それを使うのは「自分の方が上だ」と相手に分からせる為だ。

    その通りよ魔理沙。

    この2つの本質を踏まえて、もう一度、今日の名言を見てみましょう。

    怒りやすい人は、怒りによって、容易に他者の支配者になれることを知っている。

    ふむ‥‥
    怒りやすい人ってのは、怒りという道具を使い慣れちゃった人なのか?

    正しくその通りね。

    「怒り」を使って権力闘争に勝利して、他人を支配するのがクセになっちゃった人ね。

    行動が気に食わなかったり、意見が衝突したり、敵意を向けられたり‥‥

    何かしら人間関係に障壁ができた時に、権力闘争に持ち込んで、怒りを使って勝とうとする。

    そして相手を従わせて、自分が中心にいる世界を保つのよ。

    それが「怒りやすい人」だな。

    最初に霊夢が言ってた通り、幼稚な人だと思うぜ。

    アドラー心理学で考えると、相手の生き方や価値観を尊重しないといけないんだよな。

    そうね。権力闘争に勝ったって、相手の復讐心に火が付くだけの話よ。

    良い関係なんて築けるわけがないわ。

    私もそう思うぜ。

    表面的には従ってるように見えても、それは怒らせると面倒くさいから我慢してるだけだよな。

    支配者に見えるが嫌われてるだけだ。

    本音では誰も近づきたくない‥‥

    怒りやすい人って、そんな「腫れ物に触る」ような存在になるんだな。

    私も気を付けないといけないぜ。

    今日はとりあえず、「怒る」という行為が幼稚だとわかったら十分よ。

    瞬間的な怒りを治める方法なんかは、ググればたくさん出てくるからね。

    まずはその根本となる考え方を押さえて欲しかったの。

    わかったぜ。感情は道具なんだから、使い方は私次第だ。

    人間関係は勝ち負けじゃない。
    競争じゃない。相手は敵じゃない。

    この辺りを忘れずに、道具の使い方を間違えないようにしないとな。

    そうそう。
    怒って自分を通したって、だいたい気まずくなって後悔するのよ。

    嫌われる勇気の徹底解説

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