スマホばかり触っても子供は大丈夫?子育てに役立つ課題の分離

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    目次

    子供のやる事に口を出してもいい?

    今日は難しいテーマよ。

    スマホばっかり触ってる子供には
    どのように接すればいいのか?

    アドラー心理学の『課題の分離』を使って考えていくわね。

    『課題の分離』の考え方だと、子供の課題に口を出しちゃダメだろ?

    スマホをどう使うかは子供の課題だと思うんだぜ‥‥‥

    そう。だから親の判断は難しいのよ。

    課題の分離の後にやることは、こんな流れだったよな。

    相手の立場で考えて
    行動の意味を教える

    「スマホばっかり触っていたらどうなるのか?」を教えればいいのか?

    スマホばっかり触っていたら
    どうなるのか?


    スマホを触らなかったら
    どうなるのか?


    最低でもこれらは、判断材料として子供に伝えておきたいわね。

    その後どうするかは、子供の判断に任せるんだな?

    その通り。
    「本来なら」スマホをどう使うかは、子供の課題で子供が決めることよ。

    本来なら‥‥
    スマホの場合は違うのか?

    課題の分離は時間がかかるのよ。

    だから危険・緊急の時は出来ないの。

    例えば、子供が溺れそうになってたら、泳ぎを教える前に助けないとね。

    たしかにそうだな。
    体に悪い物を食べようとしてたら、行動の意味を教えてる場合じゃないぜ。

    ネット中毒や、スマホ依存症という言葉があるように、スマホには危険な面もあるのよ。

    テレビで見たぜ。
    視界が狭くなったり、寝れなくなったり、うつ病になったりするって。

    そうね。
    だから完全に、子供の判断に任せていいのかどうか難しい問題なのよ。

    課題の分離とは?

    スマホ依存症とは

    テレビでは社会問題として取り上げられてたけど、スマホやネットの依存症って何なんだ?

    ほとんどのスマホはインターネットに繋がってるから、スマホ依存症とネット依存症は似たようなものね。

    そうだな。スマホがあるからネットばかり見るんだぜ。

    日常生活よりスマホを優先してしまい
    自分でコントロール出来ない状態

    この状態がスマホ依存症ね。

    食事や睡眠よりも優先してスマホを触ってしまう。やめようと思ってもやめられない。

    なるほど。麻薬と同じ『中毒』だな。

    ネット上には、とんでもない量の情報が溢れ返ってるわ。

    そして、人間の脳は、麻薬と同じように『新しい情報』を得た時に気持ち良くなるのよ。

    ふぅん。脳が気持ちよさを覚えて、それを求めるからネットばかり見てしまうのか。

    『新しい情報』という刺激を無意識に求め続けてしまうの。

    ジョブズが自分の子供に、スマホやタブレットを使わせなかったのは、

    子供の貴重な時間を、依存症が奪ってしまうからでしょうね。

    なんだ?
    自分でスマホを作ったくせに、子供には使わせなかったのか?

    そうみたいね。開発した張本人だから危険性も熟知してたでしょう。

    スマホは便利だけど、デメリットも理解して使わないといけないんだな。

    そう。スマホを必要な時に使うのは悪い事じゃないのよ。

    使い方を自分でコントロール出来れば、素晴らしい道具になるわ。

    目的も無いのに触ってしまうのがダメなんだな。

    そういう事ね。

    その状態が続くと、依存症になって、人生の貴重な時間を浪費させられてしまうのよ。

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    無料のサービスが儲かる仕組み

    ネット上で無料で提供されてるのに、とんでもなく儲かってるサービスってあるわよね?

    今だとYouTubeとかか?

    フェイスブック(Meta)や、グーグルなんかの検索エンジン。

    他にも沢山あるわね。

    2020年だと、YouTubeの収益は、年間1兆6千億円。

    フェイスブックも、年間の純利益が、1兆9千億円を超えるわ。

    売上じゃないわよ。利益の数字ね。

    そんなに儲かってたのか?

    そう。誰でも無料で使えるサービスなのに、何百万円もする車を、世界一たくさん売るトヨタ自動車と同じくらいの利益を得ている。

    無料なのに儲かる仕組みは知ってる?

    知らないんだぜ‥‥

    ズバリ『広告』よ。

    商品やサービスを売りたいと思ったら、なるべくたくさんの人が見る所に広告を出したいわよね?

    たしかに。
    誰も見ないような所に広告を出しても、誰も買ってくれないぜ。

    無料なのに儲かるのは、広告料が取れるからなのよ。

    広告を出したい人からもらう広告料を増やすためには、

    たくさんの人に、なるべく長い時間、見てもらわないといけないわね。

    あー、私がYouTubeで何回も見てる広告が利益につながってたのか。

    たくさんの人が見る、というだけで儲かる仕組みが『広告』なのよ。

    たくさん広告を見てもらって、たくさん儲けたいと思ったら、どうするべきか分かるわよね?

    ・・・中毒・依存症にさせて、長い時間、離れられなくする・・・

    悪い面ばかりを見るとそうなるわ。

    もちろん、YouTubeもFacebookも素晴らしいサービスよ。

    でも、目的を持って、必要な時に使わないといけないって事ね。

    無料で楽しめるサービスは、中毒性が高いように作られている‥‥

    とんでもない頭脳を持つ天才たちが、必死で考えたサービスだからね。

    とても勝ち目は無いわ。

    でもわかったぜ。
    そういう仕組みを理解して、流されないように、自分の為になるように使うといいんだな。

    そうよね。子供にもそうやって使ってほしいわよね。

    それは難しいな‥‥

    本当はスマホの有効な使い方を、子供自身で見つけてほしいけど、

    ほったらかしたら依存症になる可能性が高いんだぜ‥‥

    依存症から立ち直る、という貴重な経験が出来るかも知れないけどね。

    でもほったらかすのは無責任よ。

    課題の分離の話に戻って、親がやるべきことを具体的に考えてみましょう。

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    子供の立場で考える

    本来なら、依存症になるかどうかも子供の自由よ。

    その経験が、将来プラスになる可能性もあるんだからね。

    まぁな。経験を活かして、依存症に苦しむ人々を救う未来、なんてのも考えられるからな。

    5年・10年後には、今の私の考えが、時代遅れになっちゃってる可能性も十分あるわね。

    そこまで考えてしまったら、親は子供をほったらかす以外、何も出来なくなるんじゃないか?

    ふふ。未来の事は誰にもわからないから難しいわよね。

    でも、親としてやれる事はあるわ。

    課題の分離の後は何をするんだっけ?

    「まずは相手の立場で考える」だな。

    そうね。
    スマホの場合だったら、まずは子供が見ている世界を体感してみることね。

    具体的にはどうしたらいいんだ?

    子供がスマホで何をしているかを、知ることから始まるわね。

    YouTubeばかり見てるなら、どんなチャンネルが好きか聞いてみるのよ。

    そして自分もチャンネル登録をして、自分でも見てみる。

    なるほど。
    子供と同じ事をやってみるわけだな。

    子供と同じ、目と耳と心を持っているつもりになって楽しむのよ。

    子供が見ている動画なんて、大人は楽しめるのかな?

    楽しめなかったら、自分がなぜ楽しめないのか、どんな視点で見れば楽しめるのかを考える。

    コメント欄で、他の人がどんな理由でそのチャンネルを見ているか調べる。

    子供と感想を話し合うのもいいわね。

    そうやって、子供の視点に合わせていくんだな?

    そう。どんなにバカバカしいと感じる内容でも、子供と同じ目と耳と心を持ってたら楽しめるはずなの。

    まぁ、子供と全く同じ目、耳、心を持つのは難しいかも知れないが、

    少なくとも子供が楽しんでる『理由』には近づけるはずだな。

    そこが重要なのよ。

    何を楽しいと感じているのか?
    それが楽しい理由は何なのか?


    これらを探っていくのよ。子供と同じ体験をしながらね。

    まずは相手の立場で考える
    これはなんとなくわかってきたぜ。

    次にやることは、
    行動の意味を教える だったな。

    行動の意味を教える

    スマホの良い面と悪い面。

    スマホばっかり触っていると

    どうなるのか?

    最低でも、これらは子供にわかっておいてもらいたいわね。

    自由に判断させる前にね。

    それは今日、話してきた内容だな?

    その通りよ。スマホ依存症について、いろいろ話し合ったわよね。

    その内容は、そのまま子供にもわかってもらいたい事よ。

    つまり『行動の意味』ね。

    スマホを使うという行動が、どんな意味を持っているのか伝える。

    無料で楽しめるサービスは、中毒性が高いように作られてるから、使い方には注意が必要という話だな。

    もちろん、良いことも伝えるのよ。

    良いことも、悪いことも伝えて、子供の判断材料を増やすの。

    強制ではなく提案をする

    行動の意味を教えた後は、強制じゃなくて『提案』をするんだったな。

    この場合は、スマホの使い方を提案するって感じか?

    そうね。ここで難しいのは、子供の課題になるべく介入せずに、スマホの危険性を避ける事よね。

    本来なら、スマホをどう使うかは子供の課題だよな。

    口を出しちゃいけない。

    だけど、スマホの危険性を放置するのは、親の課題をサボる事になる。

    危険性は放置出来ない‥‥
    かといって口出しも出来ない‥‥


    どうしたらいいんだ?

    答えは子供の数だけあるから、どんな子供にも当てはまるような、万能な提案なんて無いのよ。

    子供の立場で考えて、
    行動の意味を教える過程で、

    子供の役に立つ『提案』を、

    親自身が見つけないとね。

    えー? 何でもいいから、ひとつ例を出してくれよ。

    まぁ、そう言うだろうと思ってたわ。

    さっき話した、YouTubeばかり見てる子供を例に挙げてみるわね。

    子供の立場で考えて、行動の意味を教えても、日常生活に問題が出るレベルでYouTubeから離れられない子供よ。

    依存症になっちゃってる子供だな。

    よくある対策は2つね。

    ・スマホを取り上げる
    ・使用時間を制限する

    これらは子供の課題を無視する介入になるから、最終手段ね。

    そうだな。
    自分の事は自分で決めて、責任を負うっていう自立を邪魔しちゃうな。

    介入するとしたら、それは精一杯の努力をした後よ。

    私ならこう提案するかもしれない。

    「見る側をやめて、やる側・作る側になってみたら?」

    ユーチューバーになれって事か??

    子供に合わせて親も変わる

    hero

    どうしても離れられないのなら、時間を浪費するだけの見る側から、

    創造性を発揮させる、やる側・作る側への転向を促すのも一つの提案よね。

    ‥‥たしか動画を作るのって、思ってるより大変だって聞くんだぜ。

    そうね、見るのとやるのは大違いね。

    どんな動画が喜ばれる?
    ナレーションはどうする?
    字幕の入れ方は?
    音楽はどこから取ってくる?

    考えるべきことは山ほどあるわ。

    いきなりハードル高くないか?

    大変なのは本格的にやる場合よ。

    YouTubeに動画をアップするだけなら、スマホで簡単に出来るわよ。

    録画してタイトル付けるだけね。

    そりゃそうかもしれないが‥‥

    子供が尻込みするなら、親がまずやってみたらいいのよ。

    下手くそでも、子供とたくさん会話が生まれるわ。

    僕の方がうまく作れる!っていう意欲が、子供の中に生まれるかもね。

    うーん‥‥
    でもなんだか面白そうだな。

    スマホを取り上げたり、心配してるだけよりマシな気がする。

    あくまでただの一例よ。
    決してうまくいかなくてもいいの。

    見る側とやる側では、全く世界が違う、ってことを知るだけでも成長よ。

    少なくとも、見てるだけの状態よりたくさんの事が学べるはずね。

    そうだな。
    とにかく子供と同じ事をやってみるっていうのは大事だと思うぜ。

    子供のやる事だからって、バカにしてないで、一人の対等な人間として向き合わないとな。

    子供と同じ、目と耳と心を持とうと思ったら、子供に合わせて親も変わらないといけないのよ。

    ふむ、そういう事だよな。

    子供の役に立つ為に、子供のしている事を学んで、それに合わせて親自身も変わらないといけない。

    親の課題は大変だぜ。

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    今日のまとめ

    最後に今日のまとめとして、もう一度流れを確認するわよ。

    まずは子供の立場で考える。

    考えて、調べて、話し合う。
    行動の意味を教えるのはこの段階だ。

    子供と同じ、目と耳と心を持ったつもりで、同じ事をやってみる。

    最後は『提案』だな。
    ここで親の考えや想いを伝える。

    提案してもダメだったら、最初に戻ってやり直すんだな。

    忘れちゃいけないのは、子供を対等な人間として見て、強制はしない事ね。

    強制は介入になるからな。

    でも、危険とか緊急の場合は、仕方ないという事だな。

    スマホ依存症の場合は『危険』とみなして、最終手段として介入しないといけないかもね。

    スマホを取り上げたり、使用時間の制限をするのは、最大限の努力をした後だよな。

    その方が、親の決定に納得してくれると思うわよ。

    子供の為に何の努力もせず強制したら、子供も反発するはずね。

    そうだな。子供の人生の役に立つのが親の課題だもんな。

    そうそう。他人の人生に、真剣に関わっていくのは大変なのよ。

    でも大切なことだと思うぜ。

    スマホを触らせておけば静かにしてると思って、子供をほったらかしにする、なんてのは論外だな。

    課題の分離をやってみよう

    嫌われる勇気の徹底解説

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