テレビの音の聞こえ方
普通のテレビは、
画面の下 (底) にあるスピーカーから
↓↓↓ 下向き に音が出ます。
スピーカーから出た音が直接耳に届くのではなくて、テレビ台に当たって跳ね返った音が耳に届くので、非常に聞き取りづらいです。
テレビの前に居るより、後ろにまわった方がハッキリ聞こえるテレビが多いです。
なぜそんな事になったのかというと、「なるべくテレビを小さく作って、その分、大きいインチ数のテレビを買ってもらおう」というメーカーの思惑のせいです。

左 10年前の32型と、
右 現行の32型では、大きさが全く違うので
「同じスペースで、もっと大きいインチ数のテレビが置けますよ」というわけです。
テレビをなるべく小さく作る為には画面の枠の部分を無くす必要があります。
その過程で、邪魔なスピーカーがテレビの底に追いやられてしまいました。
昔のテレビは、画面の横とか下に、見る人の方を向いてスピーカーが付けられていたので音が聞き取りづらい問題は起きませんでしたが、
最近のテレビは音の聞き取り安さは二の次になってしまっています(一部例外もあります)。
そういった状況の中で、画期的なテレビを出したのがソニーです。
画面から音が出る?

↑ ソニーの有機ELテレビだけ、
画面から音が出ます。
アコースティックサーフェスという機能です。
簡単に言うと、画面自体をスピーカーにしてしまったテレビです。画面がスピーカーのように震えるので、画面自体から音が出ます。
この仕組みによって、画面の右の方に映っている人物の声は、はっきり右側から聞こえますし、
左の方でミサイルが発射されれば左側からミサイルの発射音がします。これは映画館に近い音の出し方です。
映像と音が一体となって感じられるので、聞き取りやすく、すばらしい臨場感を味わえます。
ぜひ一度、電気屋に足を運んで体感してみて下さい。音と映像が一体となる感覚は体感してみないとわかりません。